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zusi_k

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Aug 13, 2010
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ラノベ原作のアニメ。
原作未読のまま、人気のラノベだしアニメも評判がいいらしい・・・とネットで知り、アニメを見ることに。
正直、ある程度評判になっているアニメを見て、これほどつまらなく思えたのはひさしぶりでした。

超能力も魔法も近未来技術も詰め込めるだけ詰め込んだような世界観が特徴的な作品らしく、細かく文字で設定が書ける小説原作に比べて、アニメ版が説明不足になることは当然です。
作る側も見る側もそんなことは分かりきった話でしょうから、説明的な台詞やそれでも説明しきれていないと感じる展開の意味不明さだけを欠点として批判するのには、ためらいがありますね。
OPやEDの楽曲との組み合わせや、CGも含めた全体的な作画レベルは非常に高いものがあり、アニメとして見ることになんの不満も感じませんでした。
私が見ていてわけがわからんとか意味不明だと思った部分は、そうした世界観の説明やアニメ表現としての問題というよりも、主人公の行動やその理屈、そもそも”物語”として中に仕掛けられているいくつかが大半を占めていました。



人にやさしくお人好し、いざとなれば自分の命を張って人のために行動できる主人公。
それだけなら別にいいのですが、いや、むしろ日常パートでの主人公の言動は好きなぐらいなのですが、いざ戦闘シーンでの言動となるとさっぱり共感も理解もできない。
なんでこいつは自分の理屈を押し付けがましく『正しい』と言えるのか??という、そこ。
主人公の性格は、どちらかというと人の主張には一歩下がって自分の側が折れたり、厄介事に巻き込まれると分かっていても手を差し伸べずにはいられないお節介体質なわけですが、『自分の主張を通すための戦闘』という展開になると異常なまでに自己中心的で自分の理屈だけを相手に押し付けるような態度になってしまっています。
私には、わがままな正義感というか、独りよがりの主張に感じてしまうわけです。
まぁ、この作品を原作もアニメも好きな人の意見を見ていると、そういう主人公の”正義っぷり”が気持ちいいという人もいるので、自分の正義と主人公の正義が一致すればそれが心地いいのかもしれません。

このアニメの戦闘場面に感じる気持ち悪さは、主人公の主張を相手もよく聞いていてちゃんと対話が成立している所で、話が通じないから力をぶつけ合っているというよりも、慣れ合っているというかじゃれ合っているようにしか感じられない所にあります。
一方的に主人公が苦戦して追い詰められて、でも最後は正義の言葉と共に主人公が勝つ。
普通のアニメはたいてい主人公が勝つものだと決まっているわけですが、それにしても、この作品では勝ち目のないはずの戦いに強引な説得や一方的な主張をぶつけて、最後の最後に必殺技よろしく”右手で勝つ”というパターンばかり。
相手に主人公を殺そうという意思が無い場合が多いし、強引に自分の主張を通すために喧嘩して、終われば心が通じ合う・・・って子供の喧嘩ですか。(苦笑)
派手な戦闘場面の演出の割には中身が無い。
戦闘が始まるまでは楽しめているのに戦闘が始まると一気に興醒め、そして次の戦闘までを楽しむ。
私はそんな見方でした。

そもそも、最初に登場したインデックス(ヒロインの一人)の話が酷く感じられました。
記憶のリセットとか諸々面白そうな展開だなぁと見ていたら、なんと実は嘘を思い込まされていただけ(というニュアンス)・・・なんて、そんな展開がアリならフィクションの設定は全て崩壊しませんか?
根本的に虚構で作られているものすべてに嘘の可能性があることになるので、いちいちこの設定は本当なのか嘘なのかと疑っていたら見ているほうも疲れます。
魔法も超能力も登場する世界で、設定だと思っていた説明が実は作中の嘘だったというような展開は、物語の最後の最後に一度だけ使えるような危うい禁じ手でしょう。
それに加えて、主人公が記憶喪失になる、しかもそれを隠し通そうとするという展開もまた酷い。
いわゆる言葉も一般常識も忘れないご都合主義な記憶喪失なのはこういう作品にありがちだから許容するとしても、その後に来る親が絡むエピソードがさっぱり面白くない。

全体を通して振り返ると、シリアスなのかギャグなのか、そのバランスが非常に悪いです。
事態や事情の深刻さを散々盛り上げておいて、でも結局は都合よく話がまとまったような辻褄合わせを繰り返し、また次のギャグやらお約束的エピソードをもってくる。
スープの中で具がごろごろ転がっていて、全然素材と味がひとつの料理になっていないというか、そんなイメージ。
原作が完結していない作品がアニメ化された場合、その結末や物語全体のまとまりに過度の期待をすべきではないのが常識というもの・・・かもしれませんが、それにしてもテーマを感じないアニメに思えて仕方がありませんでした。
一方通行《アクセラレータ》が主役を張った、打ち止め《ラストオーダー》のエピソードは面白かったんですがね。
キャラとしては、御坂美琴《みさか みこと》や月詠小萌《つくよみ こもえ》とか、面白そうなキャラもいました。
繰り返しになりますが、戦闘が始まるまでならば主人公もそんなに嫌いじゃないんですよ。

もういっそのこと、戦闘抜きのアニメになっていてくれたらもっと楽しめていたのになぁ~というのが、私の結論。(最後のほうにあった、ゴーレム対インデックスの戦闘はちょっと面白かったです)
本編第二期のアニメ化も進行中らしいので、シリーズ全体の作品として評価するには早すぎますが、この第一期分二十四話の感想だけを求められれば厳しいものにならざるをえません。
そして、このアニメの印象が悪すぎて、アニメとの比較に原作を読んでみようか・・・とさえ思わなかったので、いまのところ原作も未読のまま。
独特の登場人物の名前や用語も、文字である小説を読む時の抵抗感となっています。

たぶん、この作品とは体質が合わないんでしょう。
こういうこともあります。





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Last updated  Aug 13, 2010 11:22:59 PM
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