お次は植物学♪
1,500種余りを見分けてた、って事でもあるんですよねぇ……… 昨日に引き続きまして、趣味の一環に偏りまくったお勉強見学。 本日は 新潟県立植物園に行って来ました♪ 目的は実は幾つかあったんですが、一応のメインは上です。 尤も、牧野富太郎博士について自分は寡聞にして知識無しだったんで某wikiを斜め読みしただけで植物園へ行って来てしまっているんですが。 博士ご自身は文久年間の生まれの方になります。要するに幕末の方、です。 坂本龍馬が脱藩したくらいの年の生まれだとのことなので、どれほど前の方になるかは想像に容易いかな、と思います。 博士は94歳で亡くなられる迄の間に多様な植物を発見、研究、そして命名されたことで知られていて「日本植物学の父」とまで呼ばれているそうです。 命名した植物の数は生涯で1,500を数えるとか。とんでもない数ですよね。 しかもこれ、単純に1,500種の新種を見付けただけ、では無いんです。1,500種の新種を見付けた、と言うことはそれ即ち「それを上回る数の植物たちと比較検討出来る見識があった」と言うことになるんですから。 こう言っては何ですが、今の時代ならそれこそDNA鑑定でもしてしまえば個体差や環境差を無視して種類の比較特定なんて出来てしまいます。何だったら、目の前のサンプルの統計だって考えられるでしょう。確かなデータの蓄積だって、それこそ山とある訳ですから。 けれど博士が活躍された時代にそんな技術なんか有りません。 正確性も正直怪しまれるような紙媒体情報を元に自身の見識と観察を以て特定しなければならなかった筈なんです。 その上で、博士が命名した植物の数が1,500と………とんでもないどころの騒ぎでは無いですよ。それを為せる語彙も凄いですけど。 この牧野富太郎展、今年で創設25周年になると言う県立植物園の特別企画展の1つとして7月まで開催されているそうなのですが、成程。節目に特集するには相応しいのかも知れません。 元は高知県の生まれになる牧野博士。その足跡の中に新潟県はバッチリ入っているそうです。そんな事も有ってか実は貴重な資料も展示されておりました。 博士が実際にスケッチに使ったという書架や博士が名付けた草花。そして博士のスケッチとその現物の比較展示など、多分、今見に行かなければ次何時見られるか分からない貴重な展示の数々です。 博士が命名した植物たち………言ってみれば牧野プラントの中には今となってはそう珍しい訳でも無いものも含まれているので、全部が全部と言う訳では無いでしょうけどね。ただ、それを「牧野プラント」として認識出来る機会と言うのは貴重では無いでしょうか。 昨日の鉱物買い付けの話では無いですが、牧野博士はご自身の元に送られてくるサンプルや資料を調べるだけでなく、自身でも山野に赴いてのフィールドワークがお好きだったそうでその際の愛用品なんかも展示されていました。 また、敢えて写真を撮っていませんが博士が生涯を掛けて編纂し続けた『牧野日本植物図鑑』の初版も公開されており、見応えがありました。 ………漢和辞典の諸橋先生もそうですが、あの時代の碩学者と言うのは自分で出した本に後から色々改定を加えていくようで初版と最新版で結構中身が変わっているそうですよ。 新潟県民的には『雪椿』の命名に思うところがある事になるかなぁ、と言う気がします。 今の植物園はこの特別企画展の他に不定期らしいですが、館内でコーヒーを楽しめたり、特別に講師を招いての木工体験なんかも有ったりするらしいので「ただ花を見る」には収まらない楽しみ方が出来るようになっています。 また、前回行った時に知ったマイナンバーカードによる割引は今年の9月30日までを予定しているそうなので、それまでにもう何回か行っておきたいかなぁ、と言うところです。 7月になれば別の特別展用に入館料が若干上がってしまうらしいですが、マイナンバーカードがあれば、それでも5割引きでの入館が出来るそうなので。 ………此処の企画展、意外とツボなんですよね、自分。今の時期にも見応えのあるお花は数々ありますし。 正直なところ、植物事態にそれほど強い興味を持っている訳ではない心算ですが心惹かれるスポットではあります。 曇り空なのが惜しいところでした………。