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カテゴリ:広島東洋カープ
『ブルックス・コンラド』
それでは今回は阪神に入団した新外国人野手コンラドについて見て行きたいと思います。 コンラドは今年ブルワーズ、レイズに所属して49試合に出場し、過去にもメジャーでスタメン出場経験もあるメジャーリーガーです。 最大のチャンスだった2011年に大きく失速してしまい、今年も打率.133と低迷してしまい、阪神に入団する形となりました。 それでは成績を見て行きたいと思います。 まずミート力は過去3年間で今年の3Aでは3.20、メジャー3年間で2.28、2.51、3.47という数字を残しています。 2010年ごろはメジャーで3.47という数字を残していましたが、ここ2年は対応力が下降気味で脆さが顕著になっていることが分かります。 続いて選球眼ですが、今年の3Aで.592、メジャー3年間で.140、.366、.356という数字を残しています。 今年のメジャーでの選球眼は壊滅的な数字なものの、基本的にはメジャーで.350ほどの成績を残していますので、3A換算だと.450~.500ほどではないでしょうか。 いずれにせよ、高打率を残すと言ったタイプではないことが分かります。 次に長打力を見て行きますが、今年の3AではISOP.344、メジャー3年間では.173、.165、.237と全体的にかなり高い数字を記録しています。 特に3Aでの記録ですが、.344は過去最高の数字ではないでしょうか。 打球傾向も見て行きますと、ライナーを入れずともGB/FBだけでそれぞれ0.63、0.55、0.61と何と1.00を切るほどのFB打者であり、典型的なスラッガーだと言えるでしょう。 つまりミート力はスラッガー故に低いものの選球眼に一定の水準を保ち、圧倒的な長打力を持っている選手なので日本でも活躍できる選手ではないでしょうか。 ただし、少々気になる部分としては年を重ねるごとに下がっていくミート力、衰えなのかスランプなのかが気にかかるところがあり、これ以上下がるとさすがに危険な気がしますが・・・。 次に守備走塁ですが、主に二塁手としての出場が多く、UZRは基本的に0前後の数字を残していますので、日本だとプラス圏内に入る可能性が高いのではないでしょうか。 他にも一塁、三塁を守っていますが、一塁はサンプル不足で三塁はこちらも0前後を記録していますね。 どうも速い打球が苦手なのか二塁に比べるとエラーでのマイナスが響いており、どちらかと言えば二塁手としての起用した方が守備でも貢献できるのではないかと思いますが、阪神は西岡を獲得しています。 私なら西岡よりもコンラドを二塁にした方が守備は安定すると思いますが、恐らく和田監督は西岡を起用することになるのではないでしょうか。 そうなると、一塁か三塁を守ることになりそうですね。 最後に走塁面ですが、盗塁は年々減っており、今年は3Aで0盗塁4盗塁死とSB得点ではマイナスを記録しています。 走塁面での指標のUBRは今年0.1とプラスを計上しているものの、2010年のピーク時を境に下降していることが分かり、どうも脚力が落ちてきているのではないかと思います。 一応現時点では守備走塁共に平均レベルなものの、起用法と衰え次第ではマイナスに転ぶ可能性もあり得ます。 今年各球団が獲得したメジャー選手にも引けを取らないレベルの長打力を秘めていますが、脚力やミート力の年を重ねるごとの低下を見て行くにつれ、年齢も32歳なだけにやはり衰えが見え始めているのか?という不安は拭えません。 足はそこまで期待されている選手ではないと思いますので、多少衰えても問題ないと思いますが、元々低いミート力がこれ以上落ちてしまうと対応力が決定的に低くなってしまうだけに大きな問題と言えます。 果たしてこの不安が杞憂に終わればよいのですが・・・。 選手評価:B(衰え傾向?が気がかりだが、杞憂なら活躍) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.12.24 12:58:23
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