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カテゴリ:広島東洋カープ
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それでは今回は最後のある投手のbatted ball集計の結果を見ていきたいと思います。 最後を飾る一人はTEXで先発ローテを務め、今年もTEXの先発ローテーション入りが濃厚な元広島のエースであるコルビー・ルイス投手です。 ルイスは2008年に黒田と入れ替わりで入団すると、広島のエースとしてフル回転して前半戦で早くも10勝をあげるなど大活躍、しかしやはり投げ過ぎが祟って右肘を故障してしまいましたが、何とか8月に復帰して15勝をあげ、最多奪三振や高水準のK/BBを記録するなど『神様、仏様、ルイス様』と呼ばれる程の絶対的エースへと駆け上がり、2年目も最多奪三振のタイトルを受賞するなどやはり素晴らしい活躍で広島ファンとしては忘れることのできない投手だと言えるのではないでしょうか。 そんなルイスは2010年からご存知TEXに入団し、先発ローテとしてフル回転して32試合に登板して11勝、防御率は3.72を記録して201イニングを投げるなど活躍し、ア・リーグ優勝に大きく貢献しました。 2年目は14勝をあげましたが、防御率は4.40、奪三振率や被本塁打数が悪化して若干落ち込みましたが、200.1回を投げるなどこの年も先発ローテションの一人として投げ抜き、2年連続のア・リーグ優勝へと導き、私自身も夢のような最高の2年間を過ごすことができました。 しかし、2012年は再び調子を取り戻して投球内容は良くなってきましたが、ここで右肘を故障して長期離脱し、2013年は股関節の手術をしてメジャー登板なしに終わりました。 それでも2014年はTEXとマイナー契約を交わして招待選手としてスプリングトレーニングに参加すると、メジャー昇格を果たして先発投手として復帰を果たすと、故障者続出の投手陣だったことも影響してそのまま先発ローテーションの一人としてシーズン終了まで投げ抜き、苦しい台所事情を支えました。 ただ10勝こそあげたものの、防御率は5.18とこれまでのシーズンの中ではワーストを記録し、170.1回投げて201安打を浴びるなど不安定な投球でオフにFAとなりましたが、球団は再契約を交わして今年も先発投手として投げることが濃厚です。 それでは詳細なデータや成績を見ていきたいと思います。 まずpitch/fxを見てみますと、MLB復帰後の直球の最速は148キロを計測し、やはり日本時代に記録した153キロと比べると若干下がっており、やはりpitch/fxは通常のスピードガンよりも厳しく出るみたいですね。 ちなみに故障復帰後となる今年の最速は147.36キロとなっており、アベレージは142キロと故障前とさほど変わってはおらず、球速に関しては特別問題はなさそうで安心しました。 投球スタイルは日本時代と変わらず、直球とスライダー中心の投球で、チェンジアップやカーブ、ツーシームを織り交ぜる投球となっていますが、日本時代の 最後に直球のキレですが、ルイスは10.6とスタルツや黒田を上回っていますね。 それでは肝心のbatted ballを見ていきたいと思います。 ※ fangraphs様のサイトから引用しています。 「batted ball」 185GB:198FB:128LD:25IFFB:25HR 日本時代のルイスはそこそこゴロを打たせるタイプでしたが、MLBに移籍してからのGB%はそれぞれ37.9%、34.1%、33.0%、33.0%と40%すらも下回る数字となっており、基本的にルイスは球の力で抑えるFB投手となっています。 それでも奪三振率は2010年から見てくと、それぞれ8.78、7.59、7.97とまずまず三振を奪えており、IFFB%は平均を上回る数字を記録するなど球威もまずまずあり、絶対的に打者有利の球場といわれるアーリントンでも抑えられた理由はここにあったのではないかと思います。 日本時代に鍛えられた制球力もMLBでは健在で、全てのシーズンで与四球率3.00を切っているなど素晴らしい制球力を持っています。 しかし、今年に関しては奪三振率が低下してK/BBも3.00を切り、LD%も悪化して打ち込まれる試合が多くなったことが大幅に防御率が悪化した要因ではないかと思われます。 今年、立て直すにはやはり奪三振率の回復と球威面の復活の二つが必須ではないかと思います。 今年も先発を務めることが決定的なルイス、しかしながら2Aにはゴンザレスらプロスペクト選手らが、3Aにはテペッシュが控えているだけに、結果を残せないと外される可能性もあり得ます。 今年こそは本当の意味で復活と思わせる投球を期待したいと思います。
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最終更新日
2015.01.16 20:56:07
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