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『燕の守護神、バーネットを獲得!』
プライス、グリンキー、クエト、ジマーマンらといった選手らが次々と移籍が決まり、次は前田健太のポスティングに注目が集まっているものの、それらの大物投手らとはTEXにとっては全くもって無縁な状況で蚊帳の外状態、大きな動きと言えば終盤に正捕手として見事な働きを見せたジメネスとの契約を更新するといった細々とした動きに終始するなど無風なオフとなっていましたが、ここにきて何とも意外な情報が飛び出しました。 何とMLB移籍を希望していたヤクルトのクローザーであるバーネットの獲得をTEXが発表しました。 しかしながらTEXには既にクローザーのトールソンを筆頭に今年ブレイクを果たした160キロ若手右腕ケラ、155キロ前後の直球を誇るダイソン(右)、ディークマン(左)の両左右のリリーバー、更に信頼は今一つも防御率は3.05を記録したフリーマン(左)らが控え、更に更にそこにまだ終盤台頭してきた155キロオーバーのフォークナー(左)、ジャクソン(右)の両左右腕コンビが名を連ねているだけでなく、元セットアップのシェッパーズもいる陣容だったので恐らくリリーフの獲得はないだろうと思っていただけに、正に青天の霹靂です そんなバーネットを今更ながら紹介したいと思います。 元々先発としてヤクルトに入団しましたがパッとせず、2年目からリリーフに配置転換されると才能が開花し(自慢になりますが、リリーフならば活躍できるのでは?と過去の記事で書きました^^;)、クローザーとして抜群の安定感を誇りました。 今年は59試合に登板して防御率1.29と抜群の安定感を誇り、ヤクルトの優勝に貢献しました。 それでは投球内容と詳細を見ていきたいと思います。 まず奪三振率ですが、今年は9.00を切っていますが8.04と高い水準を維持し、しかもこれまで投球回数以上の奪三振数を誇っているので三振を奪える投手だと思われます。 また、与四死球率は3.16とまずまず平均的な数字で、ここ数年は3.00強といった数字を記録しています。 ただし、ここで気をつけなければいけない点として挙げられるのはサファテやミコライオといったルートとは逆ルートになるという点です。 サファテやミコライオはアメリカではそこまで与四死球率が良かったわけではなく、パワーのない日本人打者相手だったからこそじゃんじゃんストライクゾーンに投げ込み、与四死球率が改善しましたが、バーネットの場合はこれまで日本人打者と対戦していたのが向こうの打者と対戦することになる点、しかもマイナーではなくメジャーリーガーを相手に投げることになるのですから与四死球率は悪化する可能性が高くなると予想されます。 そう考えると、日本でこの与四死球率ならばMLBではそれなりの四球を出してしまう危険性は潜んでいます。 次に球威面ですが、狭い神宮球場をホームにしながら被本塁打数は僅か1本に留めているのは心強いデータです。 しかしながら相手はメジャーリーガーになりますし、アーリントンは神宮球場同様に打者有利の球場なだけに、油断はならないように思います。 最後にbatted ballですが、96GB:44FB:11LD:12IFFB:1HRとなっており、GB%は59.7%と6割方ゴロを打たせています。 ただし、ダルビッシュも田中も日本ではGB投手でしたが、MLBでは二人ともFB投手となっているのでバーネットもFB%は増える見込みとなっていますが、これだけ多くのゴロを打たせているのならばゴロを打たせる割合は二人よりも高いかもしれません。 バーネットが活躍できるかどうかはGB%の維持と制球面の二つに懸かっているのではないかと思われます。 武器であるシンカーがMLBで通用するかどうかがカギとなりそうで、正直なところ詳細で判断すると「絶対に活躍できる」と言い切れるか、はっきり申し上げて微妙だと言わざるを得ないかなと思います。 とはいえ縁があってTEXにやってくる(つまり敵だった投手が味方に)だけに、MLBでの初登板を楽しみに待ちたいですね。
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最終更新日
2015.12.11 20:52:16
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