|
カテゴリ:広島東洋カープ
『課題は山積み?』
それでは今回はドラフト1巡目指名の加藤拓也の一年間を振り返ってみたいと思います。 ヤクルト戦でプロ初登板を果たすと、ノーノー未遂でプロ初勝利を挙げるなど鮮烈なデビューを飾り、直球とフォークの投球スタイルということもあって個人的には荒々しくとも捻じ伏せていくかつての近鉄のエース且つMLBのパイオニアとなった野茂英雄氏を彷彿させました。 しかしながらそれ以降はノーコンが顔を覗かせ、まともに投球ができずに二軍降格し、再度中継ぎとして一軍に昇格するもまたもやノーコンで首脳陣の逆鱗に触れてしまって二軍降格し、それ以降の一軍復帰はなりませんでした。 それでは今季はどのような投球成績だったのか、見ていきたいと思います。 まず奪三振率ですが、一軍では8.59だったのに対して二軍では6.53と低いですが、球種別の空振り率を見ていきますと、直球は5.5%程でフォークが7.5%なので空振りを奪えているわけではなく、二軍の奪三振率の方が信憑性は高そうです。 次に与四死球率ですが、一軍では9.51、二軍では5.25といずれも酷く、制球難では済まない程の数字となっています。 ただ球の力は確かで、一軍では29.1回を投げて20被安打で直球の被打率.133、被IsoPは.088と抑え込んでおり、二軍でも70.1回を投げて57被安打といずれも投球回数を下回っています。 ちなみにbatted ballは47GB:20FB:4LD:1IFFB:2HRとなっており、GB%が63.5%とゴロを多く打たせており、制球力さえ改善できれば十二分に戦力になれそうです。 要するに球威やゴロを打たせられる利点など魅力的なものを持っていますが、現状は素材型の領域を出ないかと思います。 二軍ではフォームを微修正しているそうですが、とりあえずまずはストライクゾーンに投げられるところから始めていきたいところでしょうか。 それさえできればリリーフならば1イニング限定ですが通用しそうな感はあります。 そこから徐々に低めに球を集めることやフォーク以外の球種を増やすといったところにステップアップしていきたいところです。 個人的には大成するには結構時間がかかるタイプかなと感じますが、焦らずにじっくりと育てていきたいところです。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.10.12 22:19:57
コメント(0) | コメントを書く |