広島カープ考察

『公言通り、野手中心』

　本日、ドラフト会議が行われて予定よりも２人多い７名が本指名で指名され、育成で１人指名するなど合計８名が指名されました。
毎年指名は５人程度と書かれていますが、大体６、７人指名されていますよね＾＾；。

１巡目　小園海斗　報徳学園高　遊撃手

　三拍子揃った好遊撃手、根尾や藤原らと並ぶ今年の目玉のうちの一人です。
特に苑田スカウト部長が藤原と共に絶賛していた選手で、４球団競合の末に見事緒方監督が引き当てることに成功しています。

２巡目　島内颯太郎　九州共立大学　投手

　最速１５２キロの直球とフォーク、チェンジアップという大型投手、田村スカウトが土砂降りの雨の中でも熱心に視察に行っていたとの情報あり、昨年に引き続き九州の選手が２巡目指名、現場の要望した即戦力投手でしょうか。

３巡目　林晃汰　智辯和歌山　三塁手

　高校通算４９本塁打を誇るスラッガー、広角に一発を打てる強みを持っているようです。
特に鞘師スカウトがかなり大絶賛しており、「将来は日本代表の４番に座れる」とまで発言しており、上位での指名となりました。

４巡目　中神拓都　市立岐阜商業　投手兼遊撃手

　俊足強肩強打に１４６キロの直球も投げ込む身体能力の高い内野手、如何にも松本スカウトが好きそうな選手ですね。
恐らくプロでは野手としてプレーすると思われるので、待望の右打者が入団してきましたね。

５巡目　田中法彦　菰野　投手

　小柄ながら１５２キロを誇る剛腕、事前情報で小柄だけど素材はＡＢランクと評していると松本スカウトのコメントがあっただけに、もう一人の投手か田中かと予測していましたが、どうやら田中の方だったようですね。

６巡目　正髄優弥　亜細亜大学　外野手

　大学通算９本塁打を誇る強打の右打者、祖父が広島でプレーしていた経歴を持つ広島出身の選手とのことでネット上では間違いなく指名されるだろうと予想されていましたが、その通りの結果となりました。

７巡目　羽月隆太郎　神村学園　遊撃手

　身長１６８センチと小柄ながらも５０メートル５．６秒を記録し、肩も非常に強いと評判の俊足内野手、二塁としても守っていたようですが、末永スカウトの左打者というのはこの選手だったのでしょうか？

育成１　大盛穂　静岡産業大学　外野手

　俊足巧打の左打の外野手、２０１８年春に首位打者を受賞しているなど案外打撃も非凡なものがありそうな選手、左打の外野手は天谷や土生が抜けたので指名が予想されていましたが、名前の挙がっていた選手ではなく、全く知らない選手を指名してきましたね。

　オーナーの言葉通り、これでもかと野手を揃えてきた印象です。
また、俊足強肩という部分は広島のこだわりがあるのか、殆どの選手がそのようなタイプを指名、特に二遊間の選手を３人も一気に指名してきました。
また、従来とは違う評価方法で検討するとして指名したのは恐らく林と田中の二人、広島にしては珍しい岩本以来の左のスラッガー、ましてや高卒で左のスラッガーを指名したのは珍しいですね。
田中は身長が１７０センチ前半と小柄、広島の右投手は大体１８０センチを越える体格の良い投手を好むだけに、このタイプの投手を指名したのは非常に珍しいですね。

　即戦力と目される投手を獲得して身体能力に長けた野手を指名と球団が打ち出していたコンセプト通りの指名となったのではないでしょうか。
苑田スカウト部長が左腕を例えに出して成長の芽を摘みたくないと発言しましたが、何と本当に左投手をスルーしましたね（個人的には一人で良いので指名して欲しかったですが）。
それでは後程、育成で指名された大盛外野手から見ていきたいと思います。