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カテゴリ:広島東洋カープ
『野村祐輔』
今回は野村投手について見ていきたいと思います。 今季は途中二軍再調整の時期こそありましたが、調子を戻して夏場以降は試合を作る投球を見せるなど持ち直して18試合で6勝、防御率4.06の成績を残しました。 まず奪三振率ですが、95.1回65奪三振で6.14と低い数字ですが、昨季の低すぎる奪三振率(4.53)は改善されています。 もう少し詳細に見ていきますと、奪三振率が大きく伸びたのは夏以降で奪三振率7.62と大きく数字を伸ばしていますが、これは如何に。 次に与四死球率ですが、95.1回36四死球で3.40と制球を売りにする投手にしては少々物足りない数字となり、この点に関しては昨季よりも1.00悪化しています。 せっかく奪三振率は改善されたにもかかわらず、肝心の制球が悪化してしまったのが勿体なかったかなと感じます。 続いてbatted ballですが、169GB:84FB:26LD:20IFFB:6HRとGB%が55%を記録しており、ゴロを多く打たせていることが分かります。 この点に関しては過去3年間同じ傾向を続けており、野村の持ち味を十分出せています。 球威面は被IsoPが.119と2年連続で同じ数字、2016年の.091から年々悪化していますが今季は変わっていません。 最後に球種を見ていきますと、万遍なく使い分けている点は特に変わっていませんが、今季は直球の被打率が.200を切っているなど優秀なようです。 それ以外は特筆するべき球種は特になく、昨季も書きましたがチェンジアップの空振り率がやはりそこそこ優秀な点が見受けられますね。 夏場以降は安定した投球を見せ、復活の兆しを見せています。 奪三振率が果たしてどこまで維持できるのかは分かりませんが、与四死球率をもう少し改善して無駄な走者を出さないことが野村のような投手にとっては非常に重要になってくるのではないでしょうか。 それにしても夏場の急激な奪三振率の伸びは少し興味深いデータですね…。 tERA:3.64 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.11.21 22:17:13
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