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カテゴリ:広島東洋カープ
『鈴木誠也』
今回は鈴木外野手について見ていきたいと思います。 今季は5月まで本塁打を量産していましたが、それ以降は巧打を意識して一発は控えめとなり、6月以降の本塁打数は13本塁打と5月までの本塁打数(15本)を下回りました。 それでも今季は打率.335、28本塁打でOPSは1.018を記録し、打撃部門3タイトルの一つである首位打者に輝きました。 まず長打力ですが、IsoPは.230とそれでも.200を越えています。 巧打を意識した打撃でも.200を越えるのはさすがというべきで、やはりスラッガーなんだなと感じさせますね(ちなみに昨季は.298)。 次にミート力ですが、499打数81三振で6.16と巧打を意識したこともあって昨季(昨季はどちらかと言えば長打狙いだったので3.64とかなり低い)よりも高いミート力となっています。 そして選球眼ですが、103四球/81三振で四球数が三振数を上回っており、1.27と非常に高い数字となっており、当然ながら昨季(.759)よりも高い数字となっています。 103四球が物語る通り、BB/KだけでなくIsoD(.120)も非常に高い数字となり、今更ですが四球を多く選ぶ選手であることを物語っています。 それではbatted ballですが、146GB:155FB:38LD:54IFFB:28HRとなっており、GB/FBは0.62と異常過ぎていた昨季(0.485)よりかはゴロが増えてはいるものの、外野フライだけでゴロよりも多いなどそれでもFB数は非常に多いことが分かります。 打球別打率はGB打率が.384、FB打率が.249(HRありが.338)、LD打率が.816となっており、昨季同様にGB打率が非常に高いですがHRなしのFB打率が低くなっていますが、これはIFFBが昨季よりも22個増えたことが原因ではないでしょうか。 GB打率は内野安打の数を抜いても.333と非常に高く、昨季出来過ぎでは?と書いた際のGB打率は.351で今季はそれすらも上回っています。 やはり打球が強いからか昨季同様にGB打率が高いのが鈴木誠也の一つの特徴と言えるでしょう。 ひょっとするとアメリカに渡ってからのイチロー氏のように一発長打を完全に捨ててヒット狙いの打撃に徹すれば史上初?の4割打者になれるのかもしれませんね。 最後に打球方向別打率ですが、基本的にレフト~センター方向への打球が多く、ライト方向への打球は18%となっており、基本的には引っ張り系の打者です。 打率はやはりレフト方向への打率が一番良くて.353、16本塁打とさすがの数字、ただ今季はセンター方向やライト方向への打撃で成長が見られています。 まずセンター方向への打球は昨季同様に.317と高い打率ですが、本塁打数が今季は9本塁打と昨季の3本塁打よりも3倍増えており、ライト方向への打率は.348、3本塁打と昨季の.271よりも良くなっています。 2016年はレフト、ライト方向、2017年はレフト一辺倒、2018年はレフト、センターの打撃の良さを記録していましたが、今季は更に進化して遂に全打球方向への打撃が良くなりました。 打撃は年々進化を遂げており、守備は足のボルトが抜けて万全の状態?で動けた今季はCBRFが20.88%と再び好数字を記録するなど丸が抜けて攻守共に戸惑うことが予想されるシーズンでしたが、終わってみれば充実した成績を残しました。 後は前後の打者をしっかりと固めることと、強いて挙げれば増えてしまったIFFBの数を減らすことができれば更に数字を伸ばすことができるのではないでしょうか。 将来的にはMLB挑戦も視野に入ることは恐らく確実ではないかと感じ、できれば鈴木誠也が在籍している内に日本一の称号を勝ち取りたいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.06 23:15:51
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