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カテゴリ:広島東洋カープ
『遠藤淳志』
今回は遠藤について見ていきたいと思います。 今季は開幕ローテーションを担い、最後まで先発投手としてシーズンを終えました。 結果的には19試合に登板して5勝、107回を投げて防御率3.87という成績を残しています。 まず奪三振率ですが、107回を投げて97奪三振で奪三振率は8.16、昨季はリリーフとして投げて奪三振率8.02の成績を残しており、今季も高い奪三振率を記録しています。 次に与四死球率ですが、今季は56四死球で与四死球率4.71となっており、昨季の5.48よりはマシにはなりましたが、まだまだ課題を残しています。 ただワインドアップを止めてテイクバックからの力みも消えて以降は四死球が抑えられており、来季改善されるか注目したいところです。 続いてbatted ballですが、110GB:114FB:26LD:40IFFB:13HRとなっており、FB%は55.1%を記録しており、昨季のFB%(47.9%)より更にFB投手としての傾向が強くなっています。 ただし、被IsoPは.168となっており、制球が改善されて以降も2発浴びてしまっており、一発病持ちなのかなという印象を受け、好投していても走者を溜めて手痛い一撃を浴びるシーンを何度も見かけています。 そして球種ですが、やはりチェンジアップの空振り率が高めで今季も21.6%を記録しており、昨季同様高い空振り率を記録しています(ただ3発被弾)。 直球は被打率は.220なものの、被本塁打も7本を記録してしまっており、空振り率5.70%とキレのある直球と評される割には伸びていません。 この原因は恐らく投球フォームで、体重移動の歩幅が広がり過ぎて右膝が地面につきそうな程沈み込み過ぎ、着地した際に左膝が折れて押し出すような投げ方となり、高めもしくは真ん中付近に集まりやすくなってしまう点や開きが早い点にあるのではないでしょうか。 これは以前から言っていますが、森下ぐらいの歩幅に改善できればもう少し低めにも投げられるようになるのではないでしょうか。 課題だったスライダーは終盤以降に使うようになって精度を上げ、今季は被打率.255とまだまだそこそこ打たれてはいるものの、昨季の.583からは大分改善されました。 投球スタイルは昨季同様に直球が過半数を占め、スライダーとチェンジアップが同じく17%程、カーブが10%とオーソドックスな本格派投手の構成となっています。 シーズン序盤に完投勝利を収めたものの、それ以降はスロースターターの傾向や粘り切れないなどピリッとしない投球でしたが、スライダーなどの精度を上げ、最後の3試合になって投球フォームを修正するなどじわじわと上昇曲線を描き、最後は防御率3点台に持ってくることができました。 後は高めや真ん中付近に集まってしまう割合を減らすことができれば一発病もある程度は改善されるのではないでしょうか。 来季は新人投手3人に新外国人投手も獲得しただけに、今季のように奮わずとも我慢して起用してもらえる状況ではなくなりつつあるだけに、更なるステップアップを見せて欲しいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.12.07 20:49:06
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