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カテゴリ:広島東洋カープ
『大盛穂』
今回は大盛について見ていきたいと思います。 今季から支配下登録され、体も昨季に比べると大きくなると、途中から一軍昇格して以降はフェニックスリーグ開始前まで一軍に帯同し、スタメンで起用されるなど飛躍への足掛かりとなるシーズンを送りました。 結果は.259、2本塁打でOPSは.703を記録しています。 まず長打力ですが、IsoPは.126と.130付近を記録しているなど意外と長打も出るタイプの選手のようで、35安打のうち10安打は長打となっており、本塁打以外の内訳は5二塁打3三塁打となっています。 続いてミート力ですが、135打数50三振でミート力は2.70とかなり低い数字となっており、実際に試合を見てみますと、最初は速い球に苦戦していましたが対応を見せたものの、次第に落ちる球を投げられて空振りを量産、落ちる球を意識し始めてからは速い球も振り遅れるようになるなど翻弄されるようになってしまいました。 また、選球眼はIsoDが.058と低い数字となっており、リードオフマンを目指すタイプとしては四球を選ぶ数が少ないかなと思います。 BB/Kは11四球/50三振で.220となっており、まだまだ一軍の投手の対応力に課題を残していると言えそうです。 次にbatted ballですが、48GB:21FB:11LD:4IFFB:2HRとなっており、GB/FBは48/27で1.78となっており、ゴロが非常に多い結果となっています。 打球別打率はGB打率が.354、.280(HRあり.333)、LD打率が.818となっており、GB打率が異常に高い数字となっています。 これは内野安打の多さが影響しており、35安打中9安打が内野安打で稼いでおり、内野安打率が25.7%となっています。 打球方向は右投げ左打ちらしくセンター~レフト方向への打球が多い傾向があるものの、引っ張った打球が流し打ちの打球を上回り、実際の打撃を見ていても感じますが強く振ることに主眼を置いている成果といえるのかもしれませんね。 端的に言えば内野安打を稼げつつ意外なパンチ力も秘めるものの、打撃内容に脆さがあるという打者だなと感じます。 フェニックスリーグでもやはり打撃内容に脆さがあり、来季は弱点を徹底的に突かれるだけに、まずは脆すぎる打撃内容を改善する必要があるかなと思います。 ただ持っているポテンシャルは非常に面白く、体は大きくなったものの昨季が細すぎたきらいがあり、まだまだなところもあるだけに、このオフにしっかりとトレーニングを積めば更にステップアップする可能性も秘めているだけに、来季はまずBB/Kを改善することができれば一気に花開く可能性も秘めているのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.12.22 23:25:59
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