|
カテゴリ:広島東洋カープ
『松本竜也』
今回はホンダ鈴鹿の松本竜也投手をみて行きたいと思います。 松本竜也は最速151キロの直球とカットボールが武器の右投手で、高卒社会人3年目なので黒原と同学年の投手です。 また、担当スカウトの松本スカウトは指名挨拶の際に「球の回転が良く、島内のような直球を投げる。1年目から中継ぎを任せられると思う」とコメントしています。 ただ個人的には島内のような直球となると少々不安がありますが…(球速程苦にならないということでしょうか?)。 恐らく松本スカウトにとっては空振りを奪える直球ということを言いたかったのだと思います。 まず投球成績を一球速報様のサイトで見て行きますと、28回21安打31奪三振9四球2死球13自責点となっています。 奪三振率は9.96と投球回数以上の奪三振数を記録しており、三振を奪える投手であることが分かります。 次に与四死球率ですが、こちらは3.54と可もなく不可もなくといった印象で、特別制球が悪い投手ではありませんが、良いわけでもないのかなと思います。 最後にK/BBは3.44と昔の社会人投手の基準であった3.50に迫る数字を記録していますが、近年この数字でも活躍する投手が減っており、数年前からK/BBは4.00を新しい基準値としており、新基準と比べると少し低いかなと感じますが、そこまで低いというわけでもないかと思います。 続いて動画を見ていきたいと思います(1、2)。 まず1が昨年の投球フォーム、2が今年の投球フォームとなっています(チームは東邦ガスとなっていますが、これは都市対抗大会にて補強選手として選ばれており、東邦ガスの選手として出場しています)。 昨年と違って今年は走者なしの状態でもセットポジションから投げているようです。 比較的オーソドックスなフォームをしており、リリースする際の姿は中崎を彷彿させる形となっています。 今年は少々インステップ気味で、最後の右足の蹴り上げが高く引き上がって本塁の方へ向かう時とそうでない時があるなどまだまだフォームを固めきれていない印象を持ちます。 投球を見る限りでは制球自体はストライクゾーンに投げられはしますが少々アバウトで高めに集まりがちですが、恐らく左足を踏み込んだ際に右足甲で地面を押さえつけるのではなく爪先部分のみとなっているところが原因なのかもしれません。 それでも上から投げ下ろすフォームなので森下らと同じく高めに投げ込んだ方が良い直球が行くタイプだと思われ、ゆったりとしたフォームからキレのある直球が来るので逆に有効なのかもしれません。 変化球はカットボールを左打者にぶつけてしまいましたが、左打者相手にも投げるということが左打者対策として有効になってくると感じ、更に9回表には落差のあるフォークも投じるなど直球と比べて変化球はある程度制球できているように思います。 個人的な印象としてはゆったりしたフォームからキレのある直球と落差あるフォークが魅力的かなと感じ、確かに空振りを奪える投手なのかなと思います。 高めの直球が有効で空振りが奪えるのでリリーフとしてならば面白い存在となりそうです。 ただプロは長丁場なので疲労が溜まってくるとキレも球威も落ちてくるでしょうからやはり高め中心では厳しく、低めにも制球できるようになりたいところです。 また、カットボールやフォークももう少し織り交ぜても良さそうです(フォークはこの試合1球しか使っていませんが、その1球がかなり落差のある良いボールだったので使わないと勿体ない)。 タイプ的には遠藤と似ているところがあるのかなと思います。 選手評価:C(リリーフとして登板を重ねて成長したい) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.30 23:30:51
コメント(0) | コメントを書く |