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カテゴリ:広島東洋カープ
『矢崎拓也』
本日は矢崎について見ていきたいと思います。 今季は 結果的に4試合の登板で防御率11.57と全く奮わない成績となりました。 まず奪三振率ですが、7回を投げて6奪三振で7.71ですがほぼ投球回数と同数、ただ二軍では77回60奪三振となっており、奪三振率7.01となっています。 与四死球率は7四球で9.00、二軍では42四球で与四死球率4.91と相変わらず制球難よりも悪いノーコンの領域となっています。 続いて打球管理ですが、10GB:7FB:1LD:2IFFB:1HRとなっていますが、これだけの数では何とも言いかねるところがあります。 ただ球威に関しては.111と昨季の.273からは改善されています(昨季が酷すぎる)。 球種面も4試合の登板なので何とも言えないのですが、今季はスポーツ新聞でも掲載されていましたがツーシームを投げるようになっていますね(昨季からカットボールも)。 一応直球が昨季の高い被打率(.357)だったのが.200と改善されており、これが球威の改善につながったのではないでしょうか。 最後に投球フォームを見ていきますと、こちらが秋季練習でのものとなっています。 体重移動のステップ幅が狭すぎる印象で、あっさりと着地するので打者からもタイミングが取りやすそうで、もう少し広くしても良いのではないかなと思います。 他には左足を踏み込んでからステップ幅が狭すぎるのと上体の胸を極端に張りすぎることが原因なのか、右足甲が完全に浮いてしまっており、リリース時の姿を見ても振り下ろしているというよりは上向きになって押し出しているような投げ方となっています(佐々岡監督が言うところの上から叩けていないというのでしょうか)。 また、右足も栗林らと同じく本塁の方へ真っすぐ向いておらず、横向きになっています。 以前のテイクバックの遅さから極端に速くトップを作ってからすぐに投げようとする動作は改善されており、左足もある程度は踏ん張れている(イニング毎に違っていたのでこれだけでは何ともですが)?など良くなったところもありますが、現状まだまだ課題が多い投げ方なのかなと思います。 ここ数年二軍では結果を残すも一軍では炎上を繰り返しており、中々殻を破れずにおり、今年のドラフトでは即戦力として期待のかかる投手が昨年に続いて3枚入り、いよいよ正念場となってくるでしょう。 フォームを見る限りタイミングも球の出所も見易いタイプで、それでも二軍では球威で何とか抑え込めるのかもしれませんが一軍では見極められて四球というケースが多いのかなと思います。 制球もある程度投げられるような土台にもなっておらず、もっと改善が見られないと来年も同じような傾向になってしまうでしょう。 ちなみにこちらが大学時代の投球フォームですが、こちらの頃の方が上から叩けて右足甲もある程度地面に近い所にありますね。 上半身や右足甲はこの頃の方が良く、着地した際の踏ん張りは今の方が良いという何とも難しい話ですが、大学時代の良かった頃と今の利点をミックスしていけば面白いかもしれません(ただこの時代でも剛速球の割に開きが早いのか当てられてしまってますね)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.14 00:53:40
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