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カテゴリ:広島東洋カープ
『今日のタイミング』
本日の広島は1-4で横浜に敗れました。 先発九里は3回までは快調な投球を見せますが、4回に先頭楠本の当たりが二塁打となってしまい、二死三塁となって桑原の遊撃への当たりが微妙な判定ですが内野安打となり、納得いかない表情を見せます。 この辺りから狂ってしまったか、5回は京田にヒット、佐野にもカウントを悪くして申告敬遠、続く楠本に甘く入ったカットボールをライト前へ運ばれてタイムリーで1失点を喫します。 6回には先頭桑原の当たりを野間の判断ミスによる拙守で三塁打とし、続く関根にタイムリー、その後も打ち込まれて5.1回を投げて8安打2奪三振2四球4失点で敗戦投手となりました(13:4:2、3)。 今日は味方の守備にも足を引っ張られた形で、そこから崩れてしまった印象を受けました。 二番手戸根は押し出しの四球を与えてしまいました(0:2:0)。 三番手大道はヒットと四球でピンチを背負うも152キロを計測するなど無失点(3:0:0)、四番手塹江は153キロを計測するなど三者凡退無失点に抑えました(0:2:0)。 一方野手陣は先発バウアーの高いコースからストライクゾーンに入ってくるナックルボールに苦しめられるなど苦しい攻撃、後半はスプリットチェンジも使い出して引き出しの多さも見せつけられるなどやはりサイヤング賞を受賞した投手であることを窺わせました。 ただ投球フォーム自体は少し最後は踏ん張れずに流れてしまう形になるなど全体的に少し高めだった印象、他では上体を結構沈み込ませてスリークォーター気味から投げるので高めの直球もさほど効果的な投げ方ではなく、現にデビッドソンに完璧に持っていかれています。 もう少し高めに目付けしてそのボールを狙っていきたいところだったかなと思います。 そんな中でデビッドソンがバウアーからソロ本塁打を放ちました。 ハイライト動画で確認できるのですが、今日は少し早めに垂れ下げた状態から始動することができるなどタイミングが合ったことで高めの直球でも力強く引っ張ることができ、ヤクルトの吉村から放った時に近い打ち方が出来ました。 以前から書いていますが、この選手の場合は足をすり足にするか大きく上げるかは問題ではなく、タイミングだと思います(現に今日は大きく足を上げていますが高めの直球を引っ張ることが出来ています)。 この形ならば間ができて直球にも対応できてる印象、ただ現状はそれ以外の状態から始動してしまう事が多いだけに、今日のタイミングを自分の物にすればこの選手は上昇していけるのではないかなと思います。 今日は新井采配の良し悪しがはっきり出た格好となりました。 やり玉に挙がっていますがやはり1番の野間、ここまで我慢して起用してきましたが調子は上がってきていない上に今日も守備でいただけないプレーをしてしまい、あれで九里の集中力の糸が切れてしまったように思います。 ヤクルト戦でもランニング本塁打を献上してしまうも奮起に期待して使い続けてきましたが、現状では期待を裏切る結果となっています。 ましてや1番起用など正直何を考えているのか?現状では起用するにしても8番辺りでないとおかしいでしょう。 そして散々言い続けているショート田中、上本の起用も響きました。 田中は守備範囲が狭まっている上に肩も全盛期に比べると非常に弱くなって厳しく、上本は打力こそ良いですがショートで起用すべき選手ではないと書き続けてきました。 この試合でも楠本の打球に追いつけずに中途半端に弾く格好となって結果的に二塁打、桑原の打球でもやはり送球の弱さがあって内野安打、正直矢野なら追いついてアウトにできていた可能性(送球ミスの可能性もありますが)はありますし、桑原の打球も強肩矢野ならアウトにできていたでしょう。 しかしながら良かった部分は韮澤、走塁ではボーンヘッドを犯しましたが、バウアーから2安打1四球、守備でも好プレーを見せるなど成長を感じさせました。 韮澤に限らず今季の広島は若手野手が徐々に力をつけているだけに、もっと彼らにチャンスを与えてください。 勿論一軍の壁に跳ね返される時もくるでしょうが、その経験を持ち帰って更に成長するのだと思います。 このまま二軍に幽閉して打席に立たせるだけでは成長がなく、一軍のレベルの高い投手と対峙してこそ本当の成長と言えるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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