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カテゴリ:野球
『意外といない!?』 今回は今年ドラフト候補とされている大学生投手について見ていきたいと思います。 巷では今年は豊作とされており、理由としては「一塁のスラッガーが多い」点と同時に「大卒投手の充実」とされています。 では実際にどれだけ即戦力として期待できるのか、これまで同様にK/BBを使って検証してみたのですが、これが意外な結果となりました。 即戦力として期待できるのか否かは、これまでと同じく基本的に通算で4.00を越えている投手はかなり期待できると判断し、続いて1年トータルで4.00を越えた投手も期待できるという判断をしています。 もしくはじわじわと技量を伸ばしてきたうえで最後の秋に4.00を越えた投手なども「良い成長曲線を描いた」と判断してひょっとすると即戦力として期待できる投手としています。 それ以外にも左投手枠やサイドハンド枠など特殊な項目もありますが、今回はひとまず置いておきたいと思います。 結論から申し上げますと、即戦力として大いに期待できる投手というのはかなり少ないなと言わざるを得ない結果となりました。 今年の秋で4.00を越えているのが中央大学の西舘投手の35/3で7.00と非常に破格の数字、他には桐蔭横浜大学の左腕古謝投手の36/7で5.00の二人となります。 しかしながら両投手共に春では59/19、39/20とそれぞれ3.10、1.95となっています。 ただ西舘の場合は1年トータルで見た場合だと現状4.27と4.00を越えており、22年春から1.68、2.35、3.10、7.00と着実にステップを踏んでいる為、この投手のみが即戦力投手として期待できる投手と言えそうです。 青学大の常廣投手は今年のトータルでは2.04、下村投手は春こそ4.50でしたが秋では2.00と失速、国学院大学の武内投手も春こそ5.71でしたが、2.45秋では2.45と失速しており、他では明治大学村田投手も同じ傾向です。 大阪商業大学の上田投手は下級生は良かったのですが今年は失速、高投手も秋は良いですが春は1.00代、名城大学の岩井・松本両投手や二部の専修大学の西舘投手、法政大学の尾崎投手らはそもそも一度も4.00を記録していません。 他に唯一即戦力投手として期待できそうだったのは富士大学の中岡投手と明治大学の蒔田投手、中岡投手は地方リーグですが春6.00、秋7.75と非常に高いK/BB、蒔田は春6.00、秋4.33とこちらもクリアしているものの、イニング数が少ないのが気になります。 このようにK/BBを見ていくと、実のところ即戦力として太鼓判を押せる大学生投手というのは案外いないのではないでしょうか。 寧ろ日本通運の古田島投手が6.80、日本通運のリリーフ左腕平元投手が4.75、トヨタ自動車の松本投手が4.00、社会人投手の方に即戦力として期待できそうな投手が多い印象です。 中岡、蒔田や社会人の面々はそれほど上位候補として取り上げられてはおらず、案外この辺りの投手を中位で抑えた方が得策なのかも?しれませんね。 「追記」 他ですと社会人3年目のENEOSの関根投手も4.71のK/BBを記録しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.08 18:54:27
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