|
カテゴリ:広島東洋カープ
『森下暢仁』
久々に広島の選手を見ていきたいと思います。 今回は森下投手、昨季は右肘の手術の影響で開幕こそ出遅れたものの、ほぼ先発ローテーションを務めて20試合に登板して9勝、防御率3.01と好成績を収めました。 まず奪三振率ですが、131.2回を投げて94奪三振で奪三振率は6.43と非常に低い数字となっており、年々低下しているので気になるところです。 続いて与四死球率ですが、こちらは38与四死球で2.60と良い水準を残していますが、奪三振率が非常に少ない事もあってK/BBは2.61に留まりました。 次にbatted ballですが、211GB:126FB:30LD:30IFFB:10HRで、GB/FBは1.27と1.00を大きく越えており、GB%は51.8%と高くなっています。 ただ被本塁打率は10被弾とやや多めで、被IsoPは.098となっています。 しかしながら被安打数は一昨年よりは大きく改善されて投球回数以内の127被安打と収める事が出来ました(というより一昨年が異常に打たれ過ぎでした)。 そして球種ですが、直球(40%)、カットボール(23%)、チェンジアップ(16%)、カーブ(12%)、ツーシーム(7%)の割合順になっており、オーソドックスな投球スタイルです。 しかしながら持ち味だった直球が今や被打率.289、空振り率5%と厳しい数字が並んでおり、ツーシームも被打率.300と直球系統に課題が残る結果となっています。 森下は昨年オフにアメリカ最先端のトレーニング施設ドライブラインのスタッフの指導を受け、中国新聞の記事では「上半身を無理して投げている」と指摘され、下半身に関しても弱さを指摘されたという記事が出ていました。 実際に直球の威力がプロ1年目から年々下がっている事は年々低下する奪三振率を見ていれば一目瞭然であり、この動画に映っている投球フォームを見ても投げ終わりの際の下半身の形が崩れているシーンがしばしばあり、元々上半身は結構背中を反って投げているのでそこを無理して投げていると指摘されたのでしょうか。 ただ春季キャンプを撮影されている方の投球フォームを見ますと、上半身は以前までと変化がないように見えるものの、以前よりも前の方に体重が乗った状態で踏み込んでいるように見え、右足の引き上がり方や右足が地面から離れていく際の右膝の形などが良くなっているように見えるでしょうか。 プロ1年目の姿を見た人からすれば森下の実力はまだまだこんなものではないはずですし、昨季までの姿では希望しているMLBでも厳しいと言わざるを得ないだけに、オフの成果を発揮して名実共に広島の大黒柱となってくれる事を期待したいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.10 00:18:34
コメント(0) | コメントを書く |