日本一の巨樹「蒲生(かもう)の大クス」を求め、鹿児島一泊旅行
幹周24,22m、樹高30m、樹齢1500年、日本一の巨樹「蒲生(かもう)の大クス」、圧倒的な迫力だ!!!12月12日から13日にかけて、リュウちゃん夫妻は鹿児島県に一泊旅行に行って来ました。旅行の主な目的は、姶良(あいら)市の蒲生(かもう)八幡神社の境内にある日本一の巨樹「蒲生の大クス」を観に行くことです。巨樹大好き人間のリュウちゃん、機会がある毎に奈良近辺の巨樹を訪ねて写真を撮り、ブログで紹介してきましたが、あくまでも「奈良近辺の巨樹」に留まっていまして、「井の中の蛙、大海を知らず」だったのです。よし、大海に出て、日本一の巨樹を観に行こう!下記のサイトは、「日本の巨樹ランキング、トップ50」です。<日本の巨樹ランキング、トップ50>上掲のサイトで、堂々の1位にランキングされているのが、「蒲生の大クス」なのです。アクセス方法を調べましたところ、「鹿児島空港から車で30分」とありました。よし、関西空港から鹿児島空港まで飛行機で行き、鹿児島空港からレンタカーで「蒲生八幡神社」に行こう!正午、鹿児島空港到着、空港のレストランで「黒ブタトンカツ」と中ジョッキ(2杯)を注文し昼食、プファ~、ビールが旨い!もうすぐ観る事のできる「蒲生の大クス」期待が高まる!午後1時30分、空港の近くのレンタカー店で軽乗用車を借り、出発、リュウちゃんは免許を持っていませんので、運転は勿論、女房殿です。午後2時ジャスト、蒲生八幡神社に到着、正面から境内に入りました。おっ、石段の左手前にも、中々の巨樹があるぞ!上掲の写真の一番左側にある巨樹はクスノキです。このクスノキ、リュウちゃんの目分量では幹周約10m、鹿児島県に比べますと巨樹の少ない奈良県でしたら、間違いなく県下屈指の巨樹になる程の巨樹なのですが、全国屈指の巨樹の聖地である鹿児島県では「無名の巨樹」なのです。神社の手前のもう一本の巨樹は杉の木です。この杉の木も幹周8m位はある!やはり鹿児島県は巨樹の宝庫のようだ!杉の巨樹の後ろ側から、「大クス」に近づきます。おお!言葉に出来ない程の圧倒的な巨樹だ!巨樹の周りを何回も巡って、写真を撮りました。リュウちゃんの拙いカメラの腕では、この巨樹の迫力を捉えることは殆ど不可能だ!この巨樹の内部には、直径4,5m平方(約8畳)の空洞があるのだそうです。下の写真の「窓枠」が空洞の入口なのかな?巨樹のアップです。この巨樹、樹木というよりは「巌」のようだ!やはりリュウちゃんのカメラの腕では、その巨大さを捉えきれませんので、例によりまして女房殿に巨樹の前に立ってもらいました。しかし、巨樹の保護のため、根元には近づけない!やはり巨大さは充分捉えられない(トホホ!)<蒲生の大クスについて>巨樹の傍に、以下のような立て札がありました。以下に上掲の立て札の文言を要約します。★「蒲生の大クス」は樹齢約1500年、根周り33,5m、目通り幹周24,22m、樹高30m、環境庁が昭和63年に実施した「巨樹・巨木調査で、「日本一の巨樹」と認定された。★また、昭和27年には国の特別天然記念物に指定された。★因みに「一本の樹木の特別記念物」は、以下の10種です。1、 東根の大ケヤキ(山形県)、2、牛島のフジ(埼玉県)、3、 大島のサクラ株(東京都)、4、狩宿の下馬ザクラ(静岡県)、5、石徹白の大杉(岐阜県)、6、加茂の大クス(徳島県)7、宝生院のシンパク(イブキ)。8、杉の大スギ(高知県)、9、相良のアイラトビカズラ(熊本県)、10、蒲生の大クス、★蒲生八幡神社は1123年(平安時代)に建立されたが、この時、既に大木であった。伝説によれば、平安時代の貴族・和気清麻呂(わけのきよまろ)(733年~799年)が大隅に流された時(769年)、蒲生を訪れて、手にした杖を大地に突き刺したところ、それが根付いて「蒲生の大クス」に成長したと云われている。★出水(いずみ)地方(鹿児島県出水市)に残る伝説では、悲しき恋物語によって「出水の大楠」と「蒲生の大クス」は互いに相思のクスノキと言われている。下の写真は「出水の大楠」です。「出水の大楠」の幹周は、12,2m、「蒲生の大クス」の約半分だ。「蒲生の大クス」が男性で、「出水の大楠」が女性だったのかな?(出水の大楠)約1時間ほど「蒲生の大クス」を堪能し、本日の宿泊地である鹿児島市の「城山ホテル」に向かいました。ホテルに向かう途中、錦江湾の海岸通りの車窓がら、明日行く予定の「桜島」を観ることが出来ました。初めて観た桜島、雄大だ!午後5時に「城山公園」の天辺にある「城山ホテル」に到着、知らなかったが、凄いホテルだ!夕食は鹿児島市在住のブログ友・クマタツさんの案内で、鹿児島市の繁華街・「天文館」で摂ることにしました。午後6時ジャストにクマタツさんがホテルのロビーに迎えに来てくれて、シャトルバスで「天文館」に出て、案内されたお寿司屋に入り、楽しい夕食、プファ~、ビールが旨い!初対面のクマタツさんと、音楽の話で盛り上がった!(※)尚、クマタツさんのブログは以下です。<ジージの南からの便り>事情があって、暫くブログをお休みされるようですが、一日も早い再開を祈っています。<城山公園散策>翌日の13日、朝食を済ませ、午前9時にチェックアウトし、ホテルの下部にある「城山公園」を散策しました。おお!「城山公園の展望台から、「桜島」が一望出来る!「城山公園」には、幹周6mを超えるクスノキの巨樹がいっぱい生えています。さすが、クスノキが県木の鹿児島県、ここはクスノキの楽園なのだ!実はクマタツさんから、鹿児島市と周辺の観光地をいっぱい紹介されたのですが、大自然大好き人間のリュウちゃん、13日は車で桜島一周する事一本に絞ったのです。なので「城山公園」の下部にある「西郷隆盛終焉の地」にも寄らず、「桜島フェリー」に直行しました。午前10時、フェリーに乗船、桜島が間近に見えてきた!午前10時30分、桜島に上陸、以下の図は「桜島観光マップ」です。(桜島観光マップ)「桜島」は全周約55km、一周する道路の全長は約35km、単に車で一周するだけであれば、1時間弱で周ることが出来ます。リュウちゃん夫妻は上掲のマップで、フェリーの乗り場から時計回りで一周することにしました。<黒神埋没鳥居>フェリー乗り場から車で30分走ったところに、「黒神埋没鳥居」があります。「埋没鳥居」の傍に、以下のような文面の立て札が立っていました。<災害の記憶を語る>ここは大正噴火(大正3年・1914年)の時、軽石や火山灰がたった1日で2mも積った場所です。黒神集落の家は屋根だけを残して地面の下へ、高さ3mあった神社の鳥居も、あっという間に埋まってしまいました。噴火の後、住民はこの鳥居を掘り起こそうとしましたが、「噴火の記憶を後世に残す」という意味で、埋没したままになりました。説明がなくても噴火の凄まじさを体感できますね。「埋没鳥居」の横手に、「アコウ」の巨樹があった!現在の桜島は、「瀬戸口」という所で大隅半島と陸続きになっています。陸続きならば、<桜「島」>ではなく、<桜「半島」>ではないのか?以前の桜島は、陸続きではない「島」だったようですが、大正3年の大噴火の時に流れ出した溶岩などで陸続きになったのだそうです。大噴火の威力、誠に凄まじい!(山下兼秀筆、「桜島爆発図」(鹿児島市立美術館蔵)下の写真は、「瀬戸口」で撮ったものです。火山と白い橋と波静かな入江のコラボが美しい!<有村溶岩展望所>瀬戸口から更に車を走らせ、「有村溶岩展望所」に着きました。この展望所は、昭和21年の大爆発で流出した溶岩原の小高い丘の上にあります。道の両側の溶岩を横目にして、展望所に上ります。溶岩展望所から観た火山、正に息を飲む絶景だ!桜島に来て良かった!と、ここで実感した。大隅半島側の四角い山もエキゾティックだ!火山の周辺の緑の木々は、殆どがクロマツ(黒松)です。この辺りは「クロマツの群生地」なのですね。<湯之平展望所>「有村溶岩展望所」から、火山に一番近いもう一つの展望所「湯之平展望所」に向かいました。ここに来て、初めて火山の全容が判った!桜島の火山は、以下の写真の左奥にある「北岳」(標高1117m)、写真中央部にある真ん中がえぐれている「中岳」(標高1060m)、右奥にある「南岳」(標高1040m)の3峰から成り立っています、3峰の内、中央の「中岳」は有史以来、火山活動はなく、「桜島の火山」といえば、「北岳」と「南岳」の2峰を指しますが、特に「南岳」の火山活動は非常に活発で、大正大噴火も「南岳」が噴火の中心地だったようです。展望所からの眺めです。展望所からの景観では、一番近い「中岳」が一番迫力があり、圧倒的なのです。<溶岩なぎさ公園>山の中腹にある「湯之平展望所」から海辺に降りて来て、「溶岩なぎさ公園」の遊歩道を暫し散歩しました。「溶岩なぎさ公園」の入口にある「桜島ビジターセンター」の庭にあった複雑な木、この木、ガジュマルなのかな?遊歩道を散策しました。久々の海辺の散歩、遊歩道の周囲は黒い溶岩がいっぱい、荒涼とした感じだ。遊歩道の道沿いに、猫ちゃんが次々に登場、この猫ちゃん達、皆、人懐っこく、物怖じせずに擦り寄ってきます。猫好き人間のリュウちゃん、遊歩道の風景よりも、猫ちゃんに癒されたのでした。もう午後1時過ぎ、昼食の時間だ!で、車で食べ物屋を探し回り、やっと見つけた以下の中華料理店(?)に入り、遅い昼食、昼食の前に、店の庭に咲いていたナチュラルなポエンセチアと柿の実に癒されたのです。プファ~、ビールが旨い!リュウちゃんのとっては、ビールは究極の癒しの飲み物なのだ!