読み聞かせ(前編)
今日は大先生のクラスの「読み聞かせ」の日。親たちがローテーションを組んで、朝の始業前の時間に読み聞かせをします。2年生の1学期を5人のママと私で担当し、全6回。私は2番バッターです。15分の持ち時間があるので、短い絵本を1冊と紙芝居を1つ読みました。 「おはようございます! 突然ですが、質問です。みんなの中で、人前に出るのが苦手な子、手を挙げて!」本を読む前に聞いてみたところ、10人以上の手が挙がりました。「ダイコのパパも小さいころそうだったんだけど、この本はそんな子に、特に楽しんでもらえると思います」前ふりの後に、『カクレンボ・ジャクソン』(デイビッド・ルーカス作 なかがわちひろ訳)を読みます。「え~、マイケル・ジャクソンじゃないの?」「違うよ。とっても恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソン君のお話だよ」子供のツッコミをかわしつつ、読み始めました。カクレンボ・ジャクソンは、どこに行っても目立たないよう、周りの景色に溶け込むような服を一生懸命作って、いつもひっそりと、隠れるように暮らしていました。ある日、お城のパーティーの招待状が届きます。金と銀と宝石で出来ている美しいお城。行ってみたいけど、人前に出るのは絶対に嫌。パーティ-なんか行けるわけがありません。ところが、その夜見た夢をきっかけに、彼はある計画を思いつきます。そして、パーティーを境に彼の生活が大きく変わることに。心温まるハッピーエンド。最後の一文には、作者の温かいメッセージが込められています。1語1語を大切に読みあげました。 ところで、この本は、遊び心いっぱいの美しい絵も魅力のひとつ。表紙、見返し(表紙の硬い紙と本文の紙をつなぐ部分)、本扉にはカクレンボ・ジャクソンが隠れています。読み聞かせをしながら、絵を見せると、子供たちはカクレンボ・ジャクソンがどこにいるのか、競うように探していました。読み聞かせは4分弱で終了し、次の紙芝居に移ります。~続く~