イタリア猛暑、18人死亡
2005.06.30
Web posted at: 15:27 JST
- CNN/AP
ローマ――連日30度を超す熱波にさらされているイタリアで、地元メディアは29日、27日からの3日間で少なくとも18人が死亡したと伝えた。大半が高齢者という。イタリア政府は前日、記録的猛暑で100万人の健康が危険にさらされていると警告している。
報道によると、ビチェンツァで5人、ミラノで4人が死亡。心臓病など既往症のある高齢者が特に、危険にさらされているという。
イタリア保健省幹部のグレコ氏は、熱波対策としてすでにミラノとボローニャ、トゥーリン、ブレスキア、ジェノア、ローマ、パレルモの各都市で、市担当者が高齢者の様子を毎日、電話などで確認するシステムを開始したと説明。冷房普及率の高くないイタリアだけに、冷房設備のある場所に移動するべきお年寄りは、市の施設などに一時避難してもらうという。
イタリアでは北アフリカから吹くシロッコ(砂混じりの熱風)の影響で、29日正午のローマでは34度、ミラノでは32.4度を観測した。またイタリア北部では28日、37度を記録した。
欧州を襲った03年の熱波による死者数は、これまでフランスの約1万5000人が最多だとされてきたが、イタリア政府は最近になって、これまでの死者8000人を2万人に上方修正。イタリアの死者数が実は最多だったことが明らかになっている。このため今回の熱波対策の緊急性が指摘されている。
まだ見ぬイタリアを探して
一味違う自分だけの旅がしたい人へ送る書。イタリア全20州を丹念に歩いた著者が、過去から現代に生きる人と時空を越えて出会う。
【目次】
第1章 大都市の別の顔(“夢の劇場”の舞台裏―ヴェネツィア/ギャングの息子―ミラノ ほか)/第2章 小さな町へ出会い旅(田舎のねずみと都会のねずみ―シエナ/癒しの山里―ラクィラ ほか)/第3章 島へ―もう一つのイタリア(楽園の悲しみ―パレルモ/アフリカから吹く風―トラーパニ ほか)/第4章 歴史を刻む町で(世界の歴史を変えた海―ジェノヴァとリヴィエラ海岸/天才画家を生んだ町―ウルビーノ ほか)