カタツムリを食べる芋虫が発見される ハワイ
[ 2005年07月23日 16時30分 ]
[ワシントン 22日 ロイター] 粘着性のある糸を吐き出してカタツムリを捕らえ、食べてしまう芋虫がハワイで発見された、と木曜日に科学者が発表した。
軟体動物類を捕食する芋虫が発見されたのは初めてのことである、と「サイエンス」誌は伝えている。
芋虫は吐き出した糸で繭を作ることが知られているが、今回発見された芋虫は蜘蛛のように獲物を捕らえるために糸を使用する。
このカタツムリ捕食芋虫は、正式名として「Hyposmocoma molluscivora」と名付けられた。体長は約8ミリ。
発見者、ハワイ大学のダニエル・ルビノフ氏、ウィリアム・ヘインズ氏の報告書によると、この芋虫は、たとえお腹がすいたときも植物の葉を食べようとせず、あくまでカタツムリを捕らえて食べるという。
カタツムリを発見すると、まず口から糸を吐き出して身動きできなくさせてしまう。その後、殻の中に入り込み、奥に逃げ込んだカタツムリを食べるとされている。
「我々はこのようにしてカタツムリを食べる芋虫を10匹発見し、合計18回の捕食場面を観察することができました」とルビノフ、ヘインズ氏。
この芋虫は成長すると小さな蛾になるという。
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