洪水でワニ出没の恐れと監視開始、豪州北部の町
2006.04.07
Web posted at: 20:17 JST
- CNN/AP
オーストラリア北部特別地域ダーウィン――豪州北部特別地域のキャサリン町で豪雨により河川が氾濫(はんらん)して町が洪水に襲われ、野生動物保護当局者などは7日、地域に生息するワニが町内に迷い込む恐れがあるとして監視行動を開始した。
同町では、上昇する水位から避難するため、樹木に登った16歳少年が小型のワニに噛(か)まれる例も起きた。より大型のワニが出没する可能性は十分にあるとしている。人命尊重の立場から、見付け次第、銃で撃ち殺す方針。
キャサリン町の人口は約1万人。雨季の豪雨で、洪水は6日夜に悪化、民家の屋根まで水位が上昇している。数百人が既に避難所に逃げ、水が退くのを待っている。気象観測所は一部地域での降雨はまだ続くとしており、同町の清掃作業の早急な開始は期待出来ない。
北部特別地域はワニの生息地として知られ、キャサリン町の河川でも多数見られる。大型になると、体長7メートルまで達するという。人間が襲われた例も多い。
豪州北東部では今年3月下旬、大型の熱帯暴風雨(サイクロン)の襲来があり、大きな被害がでている。