カストロ議長は「がんではない」と スペイン医師
2006.12.27
Web posted at: 15:21 JST
- CNN
マドリード(CNN) 今年7月末に腸の手術を受けた後、公式の場に姿を見せず、重病説がささやかれるキューバのフィデル・カストロ国家評議会議長(80)を診察したスペインの外科医が26日、カストロ議長はがんではなく、回復途上にあるとの診断結果を明らかにした。
スペインの首都マドリードのグレゴリオ・マラニョン病院で記者会見したホセ・ルイス・ガルシア・サブリード医師によると、カストロ議長の回復状況は「すこぶる順調」で、政界への復帰も可能だという。
外科の専門家であるガルシア・サブリード医師は今月21日に、キューバ政府が準備したチャーター機で、医療機材などを携行してハバナ入りしていた。
同医師が実際にカストロ議長を診断したかどうかは不明で、議長の病状などについては明らかにしなかった。しかし、今後もカストロ議長の容体を見守っていく、としている。
カストロ議長は7月31日、腸の手術を受けるために権限を弟のラウル・カストロ評議会第一副議長兼国防相(75)に委譲。手術後、ビデオの映像による姿は国営テレビで放映されたが、公式の場には姿を見せず、80歳の誕生日を祝う記念行事にも欠席したため、重病説や死亡説などが流れていた。