ガザ地区からイスラエル領内に砲撃、ハマスは「停戦終結」と
2007.04.25
Web posted at: 11:30 JST
- CNN/AP/REUTERS
エルサレム──パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは24日未明、ガザ地区からイスラエル領内を砲撃し、5カ月前にイスラエルと非公式に合意した停戦を終結したと述べた。
ハマスの軍事部門カッサム隊は攻撃を認める声明をウェブサイトに掲載し、イスラエルがガザ地区を攻撃した場合の報復攻撃を明言。また、昨年拉致されたイスラエル兵ギラド・シャリットさんを引き続き拘束しており、今後もイスラエル兵を拉致する用意があると警告した。イスラエル領内に発射したのはロケット弾30発と迫撃砲61発で、ガザ地区とヨルダン川西岸に対する最近のイスラエルの攻撃に報復したという。
一方のイスラエル軍は兵士拉致事件には言及せず、ハマスが新たなテロ攻撃を試みたとの見解を表明し、ただちに断固対応したと述べた。関係者がCNNに語ったところによると、イスラエルに向けて発射されたのは迫撃砲8発とロケット弾6発で、イスラエル領内に着弾したのは2発のみ。負傷者は出ていない。イスラエル軍はヘリコプターで、ガザ地区南部のミサイル発射地点と見られる場所を空爆したとしている。
ガザ地区内のパレスチナ武装勢力とイスラエル軍は昨年11月、部分的停戦で合意したが、今回のハマスの攻撃で終止符が打たれたかは不明。ハマスのスポークスマンは「停戦は暫定的に履行されていたが、シオニストの敵がこれを破ったため、実質的にはこのところ終わっていた」とコメントした。しかしイスラエル軍は、ハマスが停戦を利用し、テロ攻撃計画を継続していたと批判している。
ハマスのメンバーであるパレスチナ自治政府のハニヤ首相は、「われわれは停戦維持に尽力し、パレスチナは良い立場にあったが、残念ながら(イスラエルの)攻撃は拡大し、パレスチナ人への攻撃はエスカレートしている」とコメントした。
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Last updated
2007.04.25 14:32:07
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