インドネシアのH5N1感染の死者85人に、世界で2百人
2007.09.06
Web posted at: 21:51 JST
- CNN/AP
ジャカルタ――インドネシア保健省は6日、同国西部スマトラ島に居住する33歳男性が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染、死亡したと発表した。AP通信が報じた。これでインドネシアでのH5N1型による犠牲者は、世界最多の85人となった。
今回の犠牲者の感染が、世界保健機関(WHO)指定の研究所で最終確認されたのかは不明。WHOによると、鳥インフルエンザ感染が一気に拡大した2003年以降の死亡者はこれで200人に達した。感染例は327人となっている。
男性は同島中部の農園で働いていたもので、感染していた鶏を調理するなどしていたという。高熱の症状が出て、病院に約10日間入院していた。同省は一時、男性の症状は回復していると述べていたが、急激に悪化したという。
同国では今年8月22日、国際的な観光リゾート地のバリ島中部タバナン県に住む女性(28)がH5N1型に感染、84人目の犠牲者となっていた。同島では観光への悪影響の懸念が高まっている。
鳥インフルエンザの正体