フライドポテト風のりんごも バーガーキングが新メニュー
2007.09.16
Web posted at: 12:10 JST
- AP
マイアミ(AP) 米ハンバーガーチェーン大手のバーガーキングはこのほど、子ども向けの新たな低カロリーメニューを発表した。直火焼きのチキンナゲットや、フライドポテトに似せたりんごなどを、来年中に全米の店舗で発売する。
米国内で子どもの肥満が深刻化し、ファストフード業界への風当たりが強まるなか、同社では、12歳未満の子どもを対象にしたセット「キッズミール」のうち、一定基準以上のカロリーや脂肪を含む商品の広告を自粛するなど、不健康なイメージの払しょくに努めている。
新メニューの開発もその一環だ。キッズミールには新たに、直火焼きチキンナゲットと低脂肪牛乳、砂糖を加えずに有機りんごを煮た「アップルソース」の3品を組み合わせたセットが加わる。直火焼きナゲットは、油で揚げた従来のナゲットに比べ、カロリーが約15%、脂肪が約40%少なくなるという。
また新商品として、りんごを厚切りフライドポテトのような形に切った「フレッシュ・アップル・フライ」が登場する。フライの名がついているが、皮をむいて冷やした生の米国産りんごだ。変色を防ぐためレモン果汁入りの水で洗い、フライドポテトと同じ容器に入れて売り出す。
同社のジョン・チジー最高経営責任者(CEO)は、「新たな商品開発を通して、体に良い食べ物も楽しく、おいしく食べられることを知ってもらうのが、われわれの目標だ」と話す。
米国では近年、多くのチェーンが健康志向のメニューを積極的に導入している。業界最大手のマクドナルドの子ども向けセット「ハッピーミール」では、キャラメルソース添えのりんごに低脂肪牛乳という組み合わせを選ぶことができる。ウェンディーズはヨーグルトやオレンジをメニューに加えた。いずれのチェーンでも、サラダはすでに定番だ。
こうした動向について、ニューヨークの臨床栄養士、ミリアム・パッポ氏は「食事や栄養への関心が高まり、外食産業がこれに対応しようとするのは、歓迎すべき流れだ」と評価する。同氏によれば、新メニューの成功は「子どもたちにおいしさと満足感を与えることができるかどうかにかかっている」という。
チキンナゲット 1kg