「イスラエルのシリア空爆、原子炉が標的」と米紙
2007.10.14
Web posted at: 19:58 JST
- CNN/AP
ニューヨーク──13日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米国および海外の消息筋の発言として、イスラエル軍が先月6日に行ったシリア空爆の標的が、建設途中の原子炉であったと伝えた。
ブッシュ米政権が空爆前にイスラエル政府と激しく議論した際には、シリア空爆が時期尚早かをめぐって意見が分かれたという。
シリアのアサド大統領は、イスラエル軍の空爆が「使用されていない軍施設」だと説明していた。イスラエル当局は空爆の報道を制限し、先日ようやく国内の報道を解禁した。
複数の米当局者によると、シリアの原子炉は北朝鮮で稼動しているものを模したもので、今年撮影された衛星写真で存在が確認されていた。北朝鮮が建設を支援しているかは不明だが、北朝鮮は関与を否定している。また、シリアの原子炉は、使用済み核燃料から核兵器が製造可能な水準のプルトニウムを生産する段階まで、まだ遠く及ばないとされる。
ニューヨーク・タイムズは米当局者の発言として、核開発の意思をイランに伝えるのが空爆の目的だった可能性がある、と伝えた。米ホワイトハウスとイスラエル当局は、報道内容についてコメントを避けている。
イスラエルは1981年、イラクの旧フセイン政権が建設中だった原子炉を空爆したことがある。
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