北朝鮮の大量破壊兵器拡散活動に「非常な懸念」、ヒル次官補
2007.10.16
Web posted at: 19:35 JST
- CNN/AP
シドニー――イスラエル軍が9月6日に実施したシリア軍施設の空爆問題で、米ニューヨーク・タイムズ紙が14日、北朝鮮・寧辺にある黒鉛減速炉に似た原子炉の建設現場が標的だったと報じた問題で、北朝鮮核をめぐる6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は16日、北朝鮮による大量破壊兵器の拡散の活動には非常な懸念を抱かなければならず、同国とのこれまでの接触で取り上げてきたし、これからもそうし続けるだろうとの考えを示した。
オーストラリア・シドニーでの演説で述べた。タイムズ紙の記事内容の確認には触れなかった。
同紙が米政府当局者らの話として伝えたもので、これが事実なら北朝鮮がシリアの核開発に協力していた証拠ともなる。この原子炉に関し北朝鮮が輸出したのかなどの詳細は不明。ただ、空爆による負傷者の中に北朝鮮の人物がいたとの欧米メディアの情報もある。
イスラエル軍機空爆についてシリアは核施設の存在を否定。北朝鮮はシリアへの核協力を打ち消している。イスラエルは最近、空爆の事実は認めたが、詳細には触れていない。
ブッシュ米政権は、北朝鮮の大量破壊兵器の拡散活動について「超えてはいけない一線」と警告、踏みにじられた場合、強硬措置の発動も有り得ると警告してきた。
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