コンゴ政府軍が「略奪と婦女暴行」と国連関係者
赤十字要員から食糧配給を受けるコンゴ避難民ら(CNN) アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で、ツチ族のヌクンダ将軍が率いる反政府勢力・人民防衛国民会議(CNDP)と政府軍が対立している問題で、国連関係者は11日、政府軍兵士が村で略奪行為と婦女暴行を行ったとする報告があることを明らかにした。
国連関係者が首都キンシャサでCNNに語ったところによると、略奪があったとされるのは東部ゴマの北方100キロにあるカニャバヨンガ村で、政府軍は10日夜に民家を襲撃した。現地当局者の無線報告を傍受したところ、兵士らは同村で婦女暴行も行ったとされる。数百万規模の兵士らは、さらに北方にある複数の村でも略奪行為に及んだ。
また、ゴマの北方10キロ前後にあるキバチでは銃撃戦があった。原因は不明だが、現地では政府軍とCNDPの拠点が隣接している。
CNDPは先月29日に停戦を一方的に宣言したものの、CNDPと政府軍はその後小規模の戦闘を繰り返し、停戦を破棄したと相互に相手を非難。停戦維持の期待は消滅しつつあり、戦闘を逃れた住民25万人以上の人道危機は深刻化している。国連児童基金(UNICEF)は9日、避難民向けの支援物資29トンをゴマに輸送し、引き続き食糧や医療用品、水などを毎日発送している。
潘基文国連事務総長は、ゴマ北方で10万人もの避難民が人道支援を受けられない状況だと指摘し、即時停戦を求める考えを表明。コンゴ監視団3000人の増派承認を、国連安全保障理事会に要請したことも明らかにした。
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