オリンパス事件については、既に色々な違法行為が明らかにされつつありますので、その点はここで語っても意味がないでしょう。 私は、ウッドフォード元社長の言動に違和感を感じます。 多分、私だけでは無いと思います。 彼の言動があたかもジャーナリス的な、発言を繰り返し、彼の立ち位置は何だろうと疑問に思うからです。 彼は俗に言う内部告発者であり、それが、社長であったと言うことが特殊なケースです。 解雇された事への恨みなのか、それとも、他の理由があるのか、前社長とその取り巻きにちょっと異常な攻撃をマスコミを使って繰り広げています。 これが、純粋にオリンパスの将来を思って行っているのか、個人的な利益の追求のためか、それとも外部に協力者(例えばオリンパスを乗っ取りたい人)がいるのか、立ち位置がはっきりしません。 少なくとも純粋にオリンパスの将来のことを一義的に思って発言しているとは、思えません。 解雇された恨みと、それに便乗した第三者がオリンパス経営陣を攻撃することを後押ししていると考えると、何となく彼の言動の理由が分かるような気がします。 彼は、株主が全ての様な発言をしています。 それは、欧米的な発想であり、社外取締役やまた、外部からのヘッドハンティングされた社長であれば納得できますが、オリンパスに長年勤め、日本の会社のことも熟知している人であれば、その様な株主一辺倒な発言はしないでしょう。 1つのシナリオとしては、自分が復帰する代償として、オリンパスを外資に売却する計画があるのかもしれません。 オリンパスを買いたい第三者が、彼をそそのかし利用しているとも見えてきます。 彼の恨みと第三者の利害が一致すれば有り得ない話ではありません。 何れにしても、問題の根源(責任)は、オリンパスの旧経営陣にあるわけですから、何をされても文句は言えないでしょうが。