小人閑居して不善を為す
えー、昔から、「小人閑居して不善を為す」なんてことを申しますが、ワタクシ、しょうしょうこの「不善」てえ奴に興味がありましてね。閑居できる身分になったら不善を為してやろうと思っていたのですよ。60まではなんだかんだありまして、なかなか閑居できない。それどころか、「貧乏暇なし」てえ情けない状態になっております。 まぁ、ワタクシなどの凡人が考えます「不善」といえば、まず(小指を立てて)こちらのことを思い浮かべますな。ただ、この場合、「不善」を為すためには金と体力、さらにマメなことが必要だという事に思い当りまして、これはだめだと、全部今の自分にないものだと、本当に天の神様は私が不善を為さないように守ってくださっていると、散歩の途中にある小さな祠に手を合わせたものでございますよ。 しかし、神様から守っていただいているというのも癪に障ることで、何か不善ができないかなと思っていましたら、世に「ネトウヨ」と呼ばれる方たちは、金がない若者たちが不満をぶつけているのではなくて、小金と暇がある自営業の方たちがやっておられるてぇことを小耳にはさんだわけです。 どうも、暇と金とがあっても、あまり勉強はされていないようで、仲間内で回ってくる出所不明の「ニュース」ですとか、今を時めくベストセラー作家の千田先生の御本をちょこちょこっと読んで、「自論」を組み立てておられるようです。なんでも、「中国」「韓国」「朝日新聞」というのが、三大敵だそうで、このうちの一つでも擁護しようものなら、口を極めて罵るのでありますね。ただ、語彙が乏しく、パターン化されており、あまり胸には響かないのでありますね。 結局、千田センセイのmini版、いうなれば、百田といえばいいのでしょうか、そういう手合いが暇を持て余してツイッターをいじっているわけですな。 まぁ、そうなりますと、ワタクシとしては、「ネトウヨ」の向こうを張って「ネトサヨ」といきたいところですが、これは全くもって不善にはならないという事に気が付くのですな。あーあ、「不善」もできないとは、なんという不幸な星のもとに生まれたのか。古希になっても、不善もできない。 ついでのことにオチも浮かばない。…夜も更けてまいりました。どちら様もおやすみなさいませ。