その外資系企業とは、TSMC〈台湾積体電路製造〉熊本工場のことです。
TSMCとは、Taiwan Semiconductor Manufacturing Companyのことです。
半導体受託生産の世界最大手である
台湾積体電路製造(TSMC)は
2024年2月24日に、熊本県菊陽町
に建てた国内初となる第1工場の開所式
を開いた。10~12月期の量産開始に
向け、生産ラインの立ち上げを急ぐ。
年内に建設を始める第2工場と合わせ、
政府が約1兆2千億円を助成する国家
プロジェクトが始動。先端半導体のサプ
ライチェーン(供給網)の強靱化に加え、
台湾有事も見据えて経済安全保障の強化
を急ぐとのことです。
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TSMCは1987年設立で世界シェアは
5割超。最先端の技術を持ち、日本の
ソニーグループ、米国のアップルなど
多くのメーカーを顧客に持っています。
半導体はあらゆる分野に不可欠で
「産業のコメ」と呼ばれます。
デジタル化の進展や電気自動車(EV)
の普及などで、長期的に需要が増える
と予測されています。日本政府は半導体
を国内で安定的に調達できるようにする
ため、日本での投資を促す法整備に動き、
TSMCは熊本県菊陽町への進出を決めま
した。中国、米国に次ぐ3カ国目の海外
工場となります。
デジタル化の進展で、あらゆる製品に
使われ「産業のコメ」と呼ばれる半導体
の戦略物資としての重要性は高まる一方
です。日本政府は、先端半導体の製造基盤
を国内に持つことが経済安全保障上も不可
欠としてTSMCの誘致に動きました。
TSMC進出に伴い、関連する企業が続々と
熊本への進出や設備増強を表明しています。
菊陽町周辺では土地需要が高まり地価が上昇。
今後の大きな経済波及効果が期待されています。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/d8d71285990c83ebd8b4f6db8e78ba018b9eba5d.26.9.9.3.jpeg)
政府は第1工場建設に最大4760億円の
補助金支給を決めている。第2工場建設
に対する補助金も7500億円規模となり
そうだ。世界的企業とはいえ、1民間企業
の工場建設に1兆円以上の巨額補助金を
支給するというのだから、政府(経済
産業省)がいかに半導体事業に入れ込ん
でいるかがわかる。
TSMC特需に沸く菊陽町と周辺自治体には、
さまざまな業種の企業、施設の大型投資や
進出が続いている。半導体関連では、菊陽町
に工場があるソニーグループが隣の合志市に
約27万平方メートルの用地を取得。画像
センターの新工場を建設する。同じく合志市
に拠点がある東京エレクトロン九州は事業所内
に開発棟を新設するようだ。