監督 : ポール・マーカス
出演 : ハンス・マシソン、ラウラ・モランテ、ジョン・シム、イアン・リチャードソン
【解説】
親、妻、側近を次々と処刑し、キリスト教を弾圧した狂気の暴君、ローマ帝国第5代皇帝・ネ
ロの波乱万丈な生涯を30億円を投じて映画化したスペクタクル大作。
出演は『チューブ・テイルズ』のハンス・マシソン、『息子の部屋』のラウラ・モランテほ
か。
今までの映画と違い、はじめは、理想に燃える皇帝ネロとして描かれています。
そこからだんだん、精神的に追い詰められ、後半になると、側近たちの意見で、キリスト教弾
圧に乗り出したような感じです。
これが「狂気の暴君?」と、思ってしまう内容です。
2004年 イタリア ドイツ制作
<ストーリー>
第3代皇帝カリギュラが暗殺され、粛清の嵐が吹き荒れるローマ帝国。
皇族に生まれた幼いネロは、目の前で父が殺された記憶を胸に成長する。復讐に燃える母のア
グリッピナは、皇帝クラウディウスの后となった。
そして西暦54年、アグリッピナは夫を毒殺し、ネロを第5代皇帝の座に就ける。
最初は順調だったその治世は、ネロが奴隷の娘アクテを愛したことから破綻してゆく。誇り高
いアグリッピアナはその愛を認めず、あくまでネロを支配しようとする。
母を憎むようになったネロは、ついに刺客を放ちその命を奪う。母親殺しの大罪が、ネロの中
で眠っていた狂気に火をつけた。反対派を次々と抹殺、血塗られた恐怖政治を敷くネロ。
そしてある夜、ローマは大火に包まれて灰燼に帰した。黄金宮殿の建設を目論むネロが、放火
を命令したのか?
市民のそんな噂を打ち消すため、ネロは罪をキリスト教徒に被せて大弾圧を開始する。
史上最悪の暴君と化したネロだったが、その狂気と退廃に満ちた運命にも終りの時が近づいて
いた…。