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カテゴリ:映画☆観劇☆スポーツ観戦
死刑囚マシュー(ショーン・ペン)と刑の執行直前まで彼に付き添う
精神アドバイザーのシスターヘレン(スーザン・サランドン)との 交流を描いた映画。 死刑制度の是非、反対か賛成かのどちらかの立場で作った作品かと 思って見たら、そういう映画ではなく、 どちらの立場も描きつつ是非については観客自らに判断をまかされたように感じた。 音楽などは最小限に抑えられ、大げさな演出などもなく、死刑囚マシューが最後に家族と面会する場面なども淡々と進んでいくのだが、それがかえってテーマの重さを実感することになる。 キリスト教、聖書の教えが重要なポイントなのだが、 宗教観の薄い私ではそのあたりの事がなかなかわかりにくい。 小説でも音楽でも欧米の作品にはキリスト教の観念が重要な意味を持っていることが多く、 一度勉強しないとなぁ、と思いながらもそのままになってしまっている。 仏教のこともわからないが。 この作品でスーザン・サランドンはアカデミー主演女優賞をとったそうだが、 それも納得の演技。 ショーン・ペンにも最後の15分は目を離すことができないくらい引き込まれた。 ショーン・ペンに対しては、今も“マドンナの元乱暴亭主”のイメージがぬぐえないのだが、 演技派俳優だということはよくわかった。 でも「ザ・インタープリター」のSP役がカッコいいと思った後でもそのイメージがあるのよねぇ。 人間、最初の印象は大事ということか。 この映画を午前中に見てしまったら、なんだか1日気分が重かった。 それだけテーマが重いということだろう。 考えさせられる映画だ。 (1995年 アメリカ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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