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ハイネの森

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2008.10.29
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浅田次郎原作。
妻夫木くんの情けない顔のジャケ写真に惹かれて借りた。

幕末の江戸。
しがない下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)は、
出世を願い三巡稲荷に神頼みをするが、
それをキッカケに貧乏神(西田敏行)、疫病神(赤井英和)、
死神(森迫永依)に順にとり憑かれ・・・


抱腹絶倒のコメディを想像していたら、意外に真面目。
それでも前半部分のえべっさんのような貧乏神サンのあたりは
コメディだったが、
最後は「武士の本懐」なんてセリフがでてきて、
“生きるとは”というテーマに突き進む。
その前半と後半のバランスがイマイチ悪くて、
見終わって「う~ん・・・」というのが感想。

キャストは良くて、主人公のぐ~たらな兄役の佐々木蔵之介さんと
蕎麦屋のオヤジ役の香川照之さんはとても魅力的。
それに兄嫁の鈴木砂羽さんは私の好きな女優さんで、
今回もちょっとイヤミな兄嫁をサラリと演じていた。



〔ここから若干ネタバレ気味〕


キャストはすごく魅力的なんだけど、問題は物語の展開の仕方で、主人公が面倒な神サンから開放されるのが三度が三度とも同じ手法だという事。(三度目はそれで開放されなかったが)
特に二度目の疫病神から逃れられるのが唐突で、この辺りから感情移入できなかった。
それに“生きるということは”というテーマになってから、妙にくどくなってしまい、
飄々としていてあまり武士らしくない主人公がいきなり「武士」に目覚めても、
妻夫木くんの風貌では説得力がなかった。

極めつけはラストシーン。
いきなり現代になって原作者に出てこられても・・・
「おっさん!何したいねん??」と突っ込みを入れるしかあるまい。
いきなり飛行機飛行機が飛んで、どうしようかと思ったショック

エンドロールは再び“軽め路線”だが、
こうされてしまうと、コメディーにしたかったんか武士モノにしたかったんかわからへん~
という状態に。
感情移入できてないので、こちらは置いてけぼりになり、あのエンドロールの“軽さ”は
単なる「楽屋落ち」に思えた。

ちょっと期待しすぎたかな。

(2007年 日本)





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Last updated  2008.10.29 12:44:34
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