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テーマ:DVD映画鑑賞(13603)
カテゴリ:映画☆観劇☆スポーツ観戦
原題は「La Mome」。
クラウン仏和辞典によると「子供」、俗語的には「若い女」と いう意味だそうだ。 シャンソン歌手、エディット・ピアフの伝記的映画。 大昔、宝塚バウホールでエディット・ピアフを主役にしたお芝居があって、その影響で彼女の一生については少し予備知識があった。 子供時代は恵まれていなかったこと。 ボクサーの恋人がいたこと。 「愛の讃歌」は幸せなときの歌ではないこと。 波乱万丈の一生で長生きではなかったこと。 この程度は知っていたが、想像以上にお酒と薬漬けの壮絶な人生。 映画は子供時代と大人になってからの時代を行ったり来たりするが、大人時代が死の少し前だったりデビュー当時だったり時代が錯綜しているので、とてもややこしい。 終盤近くにはやっとその手法にも慣れたというか、頭の中で整理ができた。 全編エディット・ピアフ自身の歌が流れる。 これも宝塚の影響でほとんど知っている曲。 主演のマリオン・コティヤールのなりきり演技は賞賛モノで、DVDの最後に彼女の素顔が出てきたときはビックリした。同じ人には思えない・・・ メークアップの力もすごいだろうが、それよりも驚いたのは姿勢と歩き方、そして目のいっちゃった度。 ピアフがとり憑いているようにも見えた。 お酒と薬でハチャメチャな人生だが、彼女は言う「愛しなさい」と。 “愛されようと”ではなく“愛す”と。 ラストシーンで歌う「水に流して」の歌詞、 私は何ひとつ後悔していない このふたつがこの映画のテーマのような気がした。 脇のとりまきの人々の名前がわからず覚えにくいのと、恋人マルセルが唐突に現れるので彼の存在の重要性に気づくのに時間を要したなど、小さな不満はあったが、彼女のエキセントリックさはそのようなことを吹き飛ばしてしまうほど強烈だった。 彼女はショパンと同じペール・ラシェーズ墓地に眠っている。 今度パリに行くことがあったら、お墓に行ってみたい。 (2007年 フランス、イギリス、チェコ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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