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ハイネの森

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2008.12.02
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バレエダンサーのミハイル・バリシニコフとタップダンサーの
グレゴリー・ハインズ主演のサスペンス映画というよりは
ダンス映画。

ソ連から亡命し世界的ダンサーになったニコライ(ミハイル・バリシニコフ)が、公演ツアーの移動中に飛行機がトラブルでシベリアに
緊急着陸してしまい、KGBに捕まってしまう。
そのニコライの監視役を任されたのが、アメリカから脱走兵として
ソ連に逃げてきたレイモンド(グレゴリー・ハインズ)と
その妻ダーリヤ(イザベラ・ロッセリーニ)。
ニコライの昔の恋人ガリーナ(ヘレン・ミレン)はキーロフ劇場の実力者になっており・・・


オープニングがミーシャ(バリシニコフ)の踊る「若者と死」。
これで70%満足してしまった。
できれば抜粋でなくフルで見せてくれたら、もうそれで良くって本編はどうでもよかったかもしれない。
1985年の作品なので23年前。
ダンサーのテクニックの進歩は目をみはるものがあって、普通23年前の映像を見せられたら、
「あ~古くさい」とか「高さが違うよねぇ」となるものだが、ミーシャは今見てもすごい!!と思わされるのが驚き。
踊りにレトロ感がないのだ。

グレゴリー・ハインズのダンスも魅力的で、二人でユニゾンで踊る場面はまさに見せ場。
でもグレゴリー・ハインズはガンでもう亡くなっているのね。


1985年というとベルリンの壁崩壊以前の東西冷戦時。
従って、ソ連は悪の枢軸、アメリカは自由の国、というスタンスで描かれているので、
おのずと筋書きはきまってくる。

当時のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)の映像はポーランドのスタッフの別撮りだそうだが、
ちょっとおどろおどろしい音楽をバックに暗い雰囲気の映像になっている。
ミーシャは彼自身がソ連からの亡命ダンサーなので、当然ソ連でロケは不可能だったろうから、
別撮りは当たり前といや当たり前。

その映像にはキーロフ劇場(現マリンスキー劇場)の姿もあり、キーロフの実力者ガリーナのセリフの「進歩もあるのよ、バランシンの企画もある」というところにある種感慨をおぼえた。
あれから20年、バランシンはもちろんフォーサイスなど西側の振付家の作品を
今のマリンスキーのダンサーはどんどん踊っている。
ソ連という国は教科書の中での国になってしまったということだ。


(1985年 アメリカ)





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Last updated  2008.12.02 12:11:44
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