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この子は近衛兵、この子はポリスマン、そしてこの子はスコットランドのバグパイプ吹き、 じゃああなたは何屋さん? えーー!? 知らないの~ ロンドンでは有名なんだよ、超有名観光スポットにいるからさ。 だいたいさぁ この家の人って、 フランス・フランスって騒ぎすぎだよ。 とれびや~ん とか せっ・とれぼ~ん ってお粥の中に鼻突っこんだみたいな発音でさ、 かったるいったらありゃしない。 フランスもいいけどさ、たまにはイギリスにも来てみない? あっ そこのレディ、「じゅ しぃ いたりえんぬ」 なんて文を覚えてもムダだよ。 一生使うことないからさ。 そんな事してるヒマがあるなら、世界の共通語、英語の単語5つ覚えたほうがいいよ。 そのほうが君の為だと思うな。 僕の名前はビーフィーター、それは通称で正式にはヨーマン・ウォーダーズっていうんだ。 住まいはロンドン塔、そこの衛兵が僕の仕事さ。 ロンドン塔は世界遺産に指定されているロンドンきっての観光名所、 世界最大のダイヤ「アフリカの星」もあるんだ。 知らない人はいないでしょ。 出るっていうのでも有名。 何が出るって? おばけだよ、 お・ば・け ! ロンドン塔は政治犯・反逆者の牢獄で、数多くの処刑が行われた場所。 処刑された有名どころでは、「ユートピア」の著者トマス・モア、エリザベス1世の母君アン・ブーリン、あとクロムウェルとか、「血塗られた歴史」という言葉がぴったりの、おどろおどろしい所なんだ。 そこの衛兵だから大変。 世界最大のダイヤモンドも守らなきゃいけないし、亡霊の相手もしなきゃいけないんだ。 ここの亡霊は王様や王妃様なんて身分の高いのが多くって、皆タカビーでワガママでやりにくいんだ。殺され方もひどかったから、性格曲がっちゃってるし・・・ 人間も亡霊も素直が一番だよ。 僕この家に初めて来たときから気づいていたけど、僕はすでにいたんだよね~ まだ気づいてない? ここの旦那様は一時期カクテルに凝ったことがあるでしょ、だから僕がいるの。 ほら あるじゃん! ビーフィータージン、ロンドン・ドライ・ジンの定番だよ。 この家に来ると、名前を付けてもらえるんだよね。 聞いたところによると、フランス人の名前、それもダンサーの名前が多いってことなんだけど、 それだけは勘弁願いたいんだよね~ 僕生粋のロンドンっ子だから。 で、どんな名前? 『アンソニー・ダウエル』 ロイヤルの元芸監、アンソニー・ダウエル卿だね。 サー付きか・・・ 悪くないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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