|
カテゴリ:大阪府自治体巡り
堺市北区のテーマは「世界遺産の古墳」。
2019年にユネスコの世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群 ‐古代日本の墳墓群‐」。 堺市エリアの百舌鳥古墳群では23基の古墳が登録され、北区では、 土師ニサンザイ古墳 御廟山古墳 いたすけ古墳 善右ヱ門山古墳 の4基が登録されている。 その4基を巡ってみた。 大阪府立大学の西隣にある土師ニサンザイ古墳から。 5世紀後半築造の前方後円墳。 墳丘長が日本第7位で、百舌鳥古墳群では大仙陵(仁徳天皇陵)、履中天皇陵に次いで第3位の規模の大きな古墳だ。 古墳の周囲は遊歩道で、地元民お散歩コースになっている。 歩いていると気持ちがいい。 土師ニサンザイ古墳から1㎞弱北西にあるのが、御廟山古墳。 築造は5世紀前半の前方後円墳。 こちらも濠まわりは遊歩道。 花が綺麗に咲いている。 あの紫は! ジャカランダね。 紫がとても綺麗だ。 このような案内板がある。 地図もあって、わかりやすい案内板だ。 綺麗だから、世界遺産登録後に作られたものかな。 御廟山古墳から南西に300m行ったところにある、緑の森の小さな塚が善右ヱ門山古墳。 すぐ隣にあるいたすけ古墳の陪冢(ばいちょう)と考えられている古墳で、規模は小さい。 陪冢(ばいちょう)とは、大型古墳近くに従属するように造られた小型の古墳のことだ。 こちらが善右ヱ門山古墳の親分格のいたすけ古墳。 「いたすけ」は親しみやすい名前で、一度聞くと覚えてしまう。 5世紀前半築造の前方後円墳で、百舌鳥古墳群の中央に位置している。 いたすけ古墳から徒歩10分圏内に、百舌鳥古墳群の横綱・大関の、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)と上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵)がある。 大きさ日本1位と3位の横綱・大関の住所は堺市堺区だ。 いたすけ古墳の濠には、橋の名残が見られる。 戦後の高度経済成長期、開発で古墳がどんどん破壊された。このいたすけ古墳も宅地開発が計画された古墳で、この橋は古墳の土砂を運び出すために開発業者が架けたものだ。 しかし、市民による保存運動が巻き起こった結果、堺市が土地を買い上げ、1956年に国の史跡に、2019年には世界遺産に登録されることになった。 子供の頃、父がいたすけ古墳の保存運動の事をよく話していたのを思い出した。「こうやって古墳は守られたんだよ!」と熱く語っていた。日本史教師だった父にとって、大きな出来事だったのだろう。保存運動の中心になっていた森浩一先生のお名前を父の口からよく聞いたので、父は保存運動に参加していたのかもしれない。 世界遺産に登録されたと知ったら感慨深いものがあっただろうな。 JR阪和線ユーザーにとって、いたすけ古墳は身近な古墳。 古墳のすぐ脇を阪和線が通っていて、電車内から一瞬だけど、「ザ・古墳!」というふうによく見える。 阪和線より 緑の森を見れば、百舌鳥のこのあたりは、 ♪これも古墳 あれも古墳 たぶん古墳 きっと古墳 な場所だ。 [堺市北区] 人口 159,273人(2021年9月1日現在) 面積 15.6平方キロメートル キャッチフレーズ いろんな「楽しい」でつながる町 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大阪府自治体巡り] カテゴリの最新記事
|