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カテゴリ:大阪府自治体巡り
枚方市のテーマは「宿場」。
京街道の宿場、枚方宿。 江戸から大坂までの東海道五十七次とすると、品川から数えて56番目の宿場になる。 (57番目は守口宿) 枚方宿の西端から東に向かって歩いた。 京阪本線〈枚方公園駅〉で下車。 〈枚方公園駅〉といえば♪ひぃらぱ~。 枚方出身のV6の岡田くんがCMキャラを務める「ひらかたパーク」の最寄り駅だ。 V6も解散しちゃったね(しみじみ)。 ♪ひぃらぱ~とは逆の駅西口側には、 常夜灯があって「古き街」の演出がされている。 駅西口から淀川の方へ300mほど歩くと、枚方宿の西端「西見附跡」。 ここから旧街道を京に向かって歩く。 そこにあった「歴史街道」の案内板によると、オランダ東インド会社商館長の江戸参府に医師として随行したシーボルトが枚方宿について、「枚方の環境は非常に美しく、淀川の流域は私の祖国マインの谷を思い出させるところが多い」と記したとある。 シーボルト(1796-1866)は今のドイツ・ヴュルツブルク出身。ヴュルツブルク近くのハイディングスフェルトというマイン川沿いの街に少年時代は住んでいた。 歩き始めてすぐ、左側に「市立枚方宿鍵屋資料館」がある。 江戸時代は宿屋、その後は料理旅館として1997年まで営業していた「鍵屋」が、枚方宿の歴史を紹介する施設になっている。 枚方宿は街道の宿場であると同時に、横を流れる大坂と京(伏見)を結ぶ淀川舟運の中継地でもあり、大層賑わった宿場だった。 旧街道はゆるく右にカーブしているが、左へ曲がると「淀川舟運・枚方浜(問屋浜)跡」がある。 横にある階段を上がると淀川左岸堤防道に出る。 淀川。対岸は高槻市だ。 シーボルトはヴュルツブルク近くのマイン川沿いに似ていると感じたのね。 街道に戻って、 このあたりでは道がかくかくと曲がっている。 正面にお寺がある。 「西御坊」とも呼ばれる浄念寺。 京阪の線路をはさんで東には、「東御坊」と呼ばれる願生坊がある。 戦国時代には、枚方は寺内町として発展していて、1570年には信長によって焼き討ちされている。 その後、秀吉が京・大坂間のルート整備として淀川左岸に文禄堤を造り、それを基に徳川幕府は街道を整備して枚方に宿場を設置した。 道がかくかくと曲がっているのは、寺内町だった頃の防衛的役割の名残なのかな。 三矢公園には、 「枚方宿本陣跡」の碑がある。 参勤交代で紀州徳川家が定期的に枚方宿に宿泊していたそうだ。 街道筋には歴史を感じさせる建物が時折ある。 あら! 何かすごいのが空に向かって伸びてる。 あの段々の建物はなぁに? と見ると、関西医科大学のタワー棟というものだった。 独特の外観ね。 そろそろ〈枚方市駅〉が近くなってきた。 駅前で街道歩きを終えた。 [枚方市] 人口 396,810人(2022年7月1日現在) 面積 65.12平方キロメートル キャッチフレーズ 「マイカタ ちゃいます ひらかた です」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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