|
カテゴリ:大阪府自治体巡り
天王寺区のテーマは「真田信繁」。
「真田幸村」のほうがわかりやすいが、「信繁」が正しいそうなので、「真田信繁」とした。 天王寺区には真田信繁ゆかりの地が複数ある。 いずれも対徳川戦の大坂冬の陣、夏の陣に関係するものだ。 JR環状線〈玉造駅〉から西へ徒歩5分の所にある三光神社(さんこうじんじゃ) 入口石段から真田色満載。 反正天皇の頃に創建と伝わる神社。ということは5世紀前半か。 とにかくとても古いお宮さんらしい。 社殿にお参りすると、 ねぶたの赤備えの信繁さんと目があう。 睨んではるし。 境内には立派な銅像もある。 銅像の横には、石垣の中に鉄格子がはまった入口がある。 信繁が大坂城と真田丸の間に掘ったという「真田の抜け穴」の入口 実際のところ本当なのかどうなのかわからないようで。 今は行き止まりになっているそうだ。 マスクの下で、 「大阪城まで1㎞ほどあるのに、そんな簡単にトンネル掘れるわけないじゃん、シールドマシンもないのにさ」 と呟いていたら鋭い視線を感じた。 「もしやそなた、真田の草の者か?」 三光神社から西へ200mのところにある大阪明星学園のグラウンド横に、 「真田丸顕彰碑」がある。 元禄年間に作製された大坂三郷町絵図に「真田出丸跡」とあるので、明星学園グラウンドに真田丸はあったというのが有力だそうだ。 玉造駅界隈から天王寺駅界隈へ 駅から天王寺公園へ。 「てんしば」を通り抜けて美術館の北側へ行くと、茶臼山古墳が見える。 古墳じゃないとの説もあるようだが、「茶臼山古墳および河底池」として大阪府の史跡指定を受けている。 標高26mの山。 いざ登頂! すぐに山頂に着く。 茶臼山は、大坂冬の陣の時は徳川家康の、夏の陣のときは真田信繁の本陣があった場所。 山頂には夏の陣の布陣図があった。 徳川勢の東の最前線には「真田信吉・信政」とある。 信吉・信政は信繁の兄の真田信之の息子なので、信繁の甥にあたる。 山頂から下山すると、 鷺が悠々と散歩してて、多くのスマホのモデルになっていた。 茶臼山から北へ向かい、一心寺の横を通り国道25号線を渡ると安居神社がある。 信繁最期の地と伝わる場所だ。 この神社の木の下で休んでいたところを敵方に見つかり討ち取られた、というのがよく知られている。 400年以上昔のことなので諸説はあるようだけど、この界隈、天王寺区内で亡くなったということはほぼ間違いなさそうだ。 信濃・上野の国に縁の武将だけど、浪速の地で愛されているのね~ と六文銭が描かれた赤い幟を見て感じた。 私は、華々しく散った信繁より、徳川方にいて苦労しながら真田家を守っていく兄の信之のほうに魅力を感じるので、人気の高さがイマイチよくわからないが、「滅びの美」や「武士魂」ということでヒーローになっているのだろう。 三光神社 大阪市天王寺区玉造本町14−90 安居神社 大阪市天王寺区逢阪1丁目3−24 [天王寺区] 人口 84,310人(2022年9月末現在) 面積 4.84平方キロメートル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大阪府自治体巡り] カテゴリの最新記事
|