日々の雑感

酔いどれ無双剣(1962.09.01) 東映 カラー 92分


監督：沢島忠
出演：市川右太衛門/里見浩太郎/月丘夢路/三原有美子/北条きく子/千秋実/清川虹子
出演：若水ヤエ子/田中春男/宇佐美淳也/原健策/阿部九州男/星十郎/坂東吉弥
出演：沢村宗之助/加賀邦男/北竜二/東千代之介/近衛十四郎etc

総合評価　★★★★★★★☆☆☆（7点）
ストーリー★★★★★★☆☆☆☆（6点）
キャスト　★★★★★★☆☆☆☆（6点）

今日は沢島忠監督作品『酔いどれ無双剣』を見た。沢島忠の作品を見るのはこれで10本目？かな。

と・・・昔の形式に沿って書いてみたが、かなり久しぶりのブログです（01.14以来）　
これまでもず～～と映画見てきてるけど必ず見ない時期が来る。見始めると毎日、時には１日２～３本を半年から一年見続けるのに見なくなると半年は何も映画見なくなったり。

というわけで鑑賞復帰（かな？）第一弾はやっぱ一番見やすい映画。何も考えず見れる一番好きなジャンル。ズバリ東映時代劇！！ｗ


キャスト
市川右太衛門を筆頭に里見浩太郎、東千代之介、近衛十四郎といったなかなかのキャスト。ただ・・・時代劇斜陽の時代に入ってる感じも少し。特に思うのは悪役が弱い 格的には近衛十四郎なんだけど役的にはただの雇われ素浪人。裏にいるのが原健策、阿部九州男、加賀邦男、沢村宗之助といった小悪党。やっぱ東映なら山形勲とか進藤英太郎のような悪役が理想よねｗ　それと女優もいまいちかなぁ。月丘夢路・三原有美子・北条きく子このあたりがヒロインっぽいけど・・・。月丘夢路は御大にゾッコンの姐さん役。北条きく子は病弱な兄を看病する健気な町娘役。三原有美子は・・・この人は知らないぞｗ　gooでは「お弓」とかあったけどそんな娘は登場してない。おそらくクレジット格的にキ○ガイ娘役の「おみつ」かと思われる。


ストーリー
町で道場を開く傍ら医者としても活動している辺見鉄之介（市川右太衛門）の元に弟子として川上悟（東千代之介）がやってくるところから物語りは始まる。蘭学を三年学び、江戸で大成しようとやってきた川上は、豪快先生とも呼ばれる辺見のやり方に圧倒されるばかりの日々・・・。

まぁ簡単に言うと「赤ひげ」みたいなもんです。だたし東映、市川右太衛門テイストの赤ひげ先生ｗ　辺見鉄之介はただ豪快なだけじゃなく、実は名門の医者の出で高等な医学も学びつつ格安で診療している。ただそれが気に食わない町の他の医者達が辺見を江戸から追放しようと数々の手を使ってくる。その数々の手に遂にブチ切れた辺見が一網打尽の大立回りで一件落着・・・そんなお話です。

疑問点を少し（自問自答的に）。
他の医者達が団結して辺見を追い出そうとする動きは最近起こったものっぽい。つまり辺見はもともと江戸にいなかった？　→　あんな立派な道場まであるからにはやっぱ辺見家の実家と思われる。やはり長崎あたりで医学を学んでて江戸に来たのは最近なのかしら？　でもそれだと東千代之介の代わりにやめて言った星十郎の台詞からすると2,3年は開業してるはずなんだけどなぁ。でも七回は流れてるという田中春男の子供のことからしてまだ来て一年も経ってなかったするのか？　豪快先生が診ていながら流れてるってことはないはずｗ　それに町を牛耳っているヤクザを知らなかったりとやっぱ来てそんな経ってないのかも。

あとこれは東映時代劇だから仕方ないが・・・タダみたいな額で診療していて給料もかなり安いらしいが・・・豪快先生の着物が豪華すぎる！！ｗ　道場もかなり立派だし・・・。まぁ名門の家らしいから遺産てのも考えられるけどネｗ　・・・にしても強すぎるぞ！　何者だよｗ


ちなみに表題になるほど飲んだくれてる医者じゃぁないですｗ　豪快なだけで市川右太衛門にしては意外とマトモな医者です。敵対する医者たちも切り捨てるのかと思ったら江戸払い・・・。