ここ2か月ほど
暇があれば少しずつ、
ある本を読んでいました。
それは「海賊とよばれた男」上下刊 という本です。
きっと知ってる人はたくさんいると思います!
本屋大賞ですし、メディアにもたくさん出てました。
発売されたときに、
すぐ買おうと思ったんですが
1冊が1600円!2冊で3200円ですがな!!
小遣いと相談しながら・・・・また今度、また今度・・・って
後に伸ばしていたんです、買うの。
そうしたら
6月の父の日のプレゼントだって言って
次女が私にくれたんです!!貯めていた小遣いから出して!!
いや、ほんと参りました。
父親として情けない???
いやいや、私はそんなことは思いませんでした。
そんなこと感じていたら、次女に失礼じゃないですか?
心から感謝しました。
パパの欲しいの、よくわかってくれてたね、って。
こんな高いの、ありがとうね、って。
で、参ったのは、
それを次女が私にくれたときに
パパ、これあげる!って、その一言しか言わなかったこと。
‘前から欲しかったんでしょ??’とか
‘高かったんだよ~’・・・・なんて
全く口に出しませんでした。
ただ一言、父の日のプレゼントなんだ、って。
涙が出そうになりました。
これほど嬉しかったプレゼントは
正直、生まれて初めてでしたね。
あ~~~、妹ちゃんは、こういう子供に育ったんだ、
私は幸せ者なんだって、しみじみ感じました。
本が2冊、これは私にとって大切なものになった・・・・
そう思うと、この本を一気に読んで
読んだことに満足してしまい、内容はありきたりの感想になってしまうことは
妹ちゃんに、とても失礼な気がして
少しずつ読んではやめ、
その読んだ分の感想を、その夜の風呂の中で思い浮かべる・・・
それを繰り返して読み進めました。
そうしたゆっくりのペースなもんで、
父の日から始まった読書は
ようやく昨日、7月19日に終わりました。
内容はいろんなところで書かれていますね。
主人公は、出光興産の産みの親、出光佐三さんをモデルとしたもので
とにかく日本人はこうなんだ!ということを
今の人間は思い起こせ!!とばかりに
心に訴えてくるもの。
簡単にはここで書き表せないものなんです。
人情、信用、日本を愛する心・・・・
最初から最後まで、心が熱くなって
幾度となく涙しました。
文中には所々に
‘日本人は元々、和を重んじる民族である’いう言葉が出てきます。
主人公の国岡鐵造が言うのですが
あらためて、‘あぁ、そうなんだ・・・’と
思いました。
だって、平和がいいってみんな思ってはいるものの
和を重んじる、っていうことは
自分でもそうして行こう、っていう意思があるということじゃないですか?
私を含めて
今の日本人に、自分からそうしようっていう人が
どれくらいいるんだろ?
そうして最終的に感じたことは
作者の百田尚樹さんがこの本をこの時期に出した意味・・・
今の日本人への・・・・政治、国民みんなへのエール・・
こんなこと誰もできないだろ???っていうんじゃなくて
こういう人も日本にいた・・・これからこんな人が出ないわけじゃない!
ってことじゃないのかな、っていうこと。
まだ日本はこれから!!っていうこと!!
まぁ私の感想ですから、
読む人それぞれが、それぞれの感想なんだと思います。
しかし、読み終わったときの
なんとも言えない残念な気持ち。
物語は、主人公が生涯を終えるところで、潔く終わります。
この主人公 国岡鐵造・・・・出光佐三さんが
もういないことが残念だと思うのです。
ただ、心の充実は半端ではない。
物語の内容もそう、そしてよくぞここまで調べられたな、という
作者、百田尚樹さんへの尊敬。
・・・・
本っていいもんだなっていうことを再認識。
こんな充実した時間をくれた妹ちゃんに
本当に感謝!!
ありがとう~!!
いやぁ・・・
でもホント、
嬉しかったんですよ。
なはは。
あ、そうそう
この本の主人公のモデル、出光佐三さんって
宗像市出身、っていうの初めて知りました!
ですから舞台は北部九州がバンバン出ます。
最初の奥さんは築上郡の人って・・・・近くですがな!!
ということで、実は読みながらすごく
親近感が湧いて来ちゃったのです。
う~ん、
九州も捨てたもんじゃないですな!!
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