気が付けば、
2017年の11月も終わりそう。
秋から冬へ
時が過ぎるのは早いものですね。
忙しい秋の締めくくり、
昔からなじみの風物詩、
豊前市下河内 須佐神社の秋祭りが
11月27日にありました。
須佐神社は、現在の嘯吹八幡神社のルーツ。
もともとは、ここにあったんです。
ですからこの日は
嘯吹八幡神社では、奇祭でもある
山人走り(やまとばしり)が
この須佐神社の秋祭りが始まる前、午前中に行われるのです。
嘯吹八幡神社の司官(じがん)という役である我が家は
今年は、私が、その山人走りで
下河内地区の山の神となり、
そして山内地区では若者が野の神となり、
二人で巨石群、`七ツ石’まで走り
そこで祝詞をあげて来ました。
昔は、走っている私たちに
手を合わせて拝んでくれる、じいちゃん、ばあちゃんたちが居たものですが
今、そんな人は居なくなりました。
時代の流れ・・・・なんでしょうね。
さて、午後からは
須佐神社での秋祭り。
くたびれた私は遅れて行ったのですが
すでに地区の皆さんが協力して、準備完了。
山内神楽講の皆さんは、式神楽をはじめてらっしゃいました。
私は、神楽奉納でお金を上げてくださる皆さんの
名前を半紙に書いて貼り出す役目。
すこしは習字習っていたことが、役に立ちますね!
15時が近くなると、奉納の数も増え始め
そうして、学校から帰ってきた小学生や
近所の人も増え始め賑やかに!
そうそう、これこれ!
たくさんの人と、たきぎの炎と煙の匂い。
人の笑い声・・・・。
山人走りの時に感じた時代の流れとは、打って変わって
自分も小学生時代に戻った気分になってきます。
あはは。
あのころは、
お神楽も好きだったけど、
お神楽そっちのけで、集まった友達と
闇に覆われた神社の周囲から、炎の明かりの周りの
濃いコントラストを行ったり来たり、
走り回ってましたっけ。
思い出すなぁ~~~。
で、見てみると
同じように、子どもたちが走り回っています。
時が止まってるみたい。
変わってないもんだ!?
そしてお神楽。
昔から、この地区のお神楽と言えば
山内神楽。
きっと、見に来てる皆さんも
体にしみこんでるんでしょうね。
驚いたり、そして笑ったりのポイント、
タイミングがぴったり!
地区で立ててるテントにも
神楽講の皆さんが何度もやってきて
いかにも和やか!
たくさんのギャラリーに
大蛇退治の中の樽かきの掛け合いも
なんだかいつもより盛り上がってる!
いいもんだなぁ・・楽しい。
時は過ぎ
23時を過ぎるころになると
最後の演目、
岩戸開きがはじまりました。
このころになると
時間も遅いので
ずいぶん人も減ってきて、半分くらい?
静けさがやってきて
寒さも増してきて
そのせいか、神聖さが増してきます。
舞台の縁に一緒に腰掛けて
酒に酔いながら見ていた
近所の・・・私より年下の、
お寺の若御院下さん(笑)
私のこと、にいちゃんって呼んでくれるんですが
`ねぇ、にいちゃん、楽しいねぇ~、ほんと楽しい。’
そう何回も
言うんですよ。
何かね、その、
心の、本心で言ってるその言葉に
もうなんだか泣けて来ちゃってね、
うん、そうやね、楽しいよね、って
ずっと頷いておりました。
岩戸開きの最後に
神楽講、そしてそこに居るみんなで
手をたたき、お参りし
今年の秋祭りは終わりました。
お参りした瞬間、
みんなが一体になって・・・・
ああ、いい秋祭りだったなぁって。
今、ここに居るみんな、
そして神楽講の皆さんが
いつまでも元気で
それからまた来年も、またその次も
私たちの受け持ちになる6年後も!?
また同じように、
秋祭りができたらいいなって思います。
時が止まらないことを
近頃実感することが多いですね。
でも、もし止められるなら
この空気を、止めておきたいものの一つに
加えておきたいものだと思うのです。