タイロッド交換準備
左前タイヤは左右に揺するとガタあり。折角、ハブ等ベアリングを交換したのに、ガタを残すのはもったいない。リフレッシュ作業の際の確認では、おそらく、エンドのボールジョイントではなく、タイロッドのボールジョイントのガタと思われる(ブーツを外して確認したわけではないので、違うかもしれないが)。作業はプロに頼もうかとも思ったが、まずは自分でやってみようということで、純正タイロッド、再利用不可部品の純正ロックプレートと純正スペーサー等を入手した。純正スペーサー(48636-AA000)3,300円くらい。どんな立派なスペーサーなのかと思ったら、ただのゴムOリングだった(グリスに接しやすい部分なのでおそらくフッ素ゴム)。今回は左側しか交換しないので、1個だけ入手した。右側を交換する機会があったら、そのときは同サイズの社外Oリングにするか。そのときのためにサイズを測っておくか。そもそも、このスペーサーリングって要るのだろうか。ロックプレートのラック側が広がるのを防止する目的のものだと思われるけど(それかロックプレートの脱落防止目的か)、何も着けなくても問題なさそうだし(ロックプレートすら付けない人もいるくらいだし)、着けるとしても針金や結束バンドで十分な気がする。誰も買わないから、高額なのか。純正ロックプレート1,800円(48635-AA000)くらい。これだけ見れば高額だが、純正スペーサーに比べると安く思える。入手してみて疑問に思ったのは、これを挟んだら、タイロッドをねじ込めないのでは?というもの(下の写真の右側にタイロッドが付く)。整備要領書は、ステアリングラック全部ばらしの手順は載っているが、タイロッド交換のみの作業手順は載っていないので分かりづらかったが、整備要領書のタイロッドに関する部分の記述をよく読むと、どうも、ロックプレートをタイロッドに付けてから、タイロッドをラックにねじ込むらしい。すると、次ぎに、タイロッドを外すときにロックプレートのタイロッド側ツメを起こす必要はないのでは?という疑問が生じる。そして、確かに、整備要領書をよく読むと、タイロッドを取り外すときに起こすツメとは、下の写真の左側のカシメのことを指すようで(ラックに2箇所溝があって、そこに貫通ドライバー等で叩き込むことで生じるカシメ)、ロックプレートのタイロッド側ツメはいじらずにタイロッドと一緒に取り外すとなっている。しかしながら、作業ブログ記事等を見ると、皆、右側のツメ(4つ)を全部起こして、ロックプレートをラック側に残したままタイロッドを取り外している。おそらく、左側のカシメを起こすのは車載状態ではなかなか難しく、ロックプレートをラック側に残したままにタイロッドを外してから、左側に付けられたカシメを起こして(起こさないでもアウター側に引っ張れば外れるかも)、ロックプレートをラックから取り外さざるを得ないからと推測される(そして、この方法がラックにキズを付けずにすみやすい)。因みに整備要領書ではラックにキズを付けたときは、要ラック交換との記述がある。ロックプレートは再利用不可部品だが、左側のカシメを起こさず、ラックから外さないで、右側のカシメを起こして、タイロッドを交換する場合は、再利用しても特に問題なさそう(右側カシメは4つの大きなものなので、何度か折り曲げしても大丈夫そう)。そして、ロックプレートを脱着しないのであれば、スペーサーも再利用でよいのかもしれない。整備要領書では、ネジロック剤塗布となっている。すなわち、純正はネジロック剤+ロックプレートで緩み止めしている。ネジロック剤を塗布すれば、ロックプレート不要というものではなく、社外タイロッドに交換しても、ロックプレートを取り外すくらいなら、再利用した方が安心といえる(もっとも、スペーサーをかます場合はロックプレートを残しても意味ないが)。純正タイロッド左側(48521-AA000)9,000円くらい。左右合わせると、イケヤフォーミュラの強化タイロッドの方が安いので迷ったが、ガタのない右側まで交換する必要もないだろうし、左側だけ強化タイロッドにするのもどうかと思い、純正にした。2017年2月にリビルトラックに交換しているので、それほど経年劣化は進んでいないと思われる。実際、スタビリフレッシュをした当時、左前タイヤに左右方向のガタはなかったはず。最近、と言ってもエンジン不調になってからはたまに低速、低負荷走行するぐらいなので、結構前になるが、確か去年の夏ころか、高速道路を走ったときに、またハンドル振動が大きくなったように感じた。ある程度強い力が加わると、イッキにガタが出てしまうものなのかもしれない。左側タイロッドにそれほど大きな力を加えた覚えもないが。リビルトラックは、組み立て時にガタが出ていなければタイロッドは再利用するのだろうか。タイロッドとラックブーツは左右で部品番号が違う。おそらく長さが違うものと思われる。エンドとセットになった強化タイロッドも安く出ているが、ER34はネジ切り径14mmあり、純正エンドの方が信頼性が高いと判断した。S14と同じ太さで、S13とS15は細いらしい。イケヤフォーミュラの強化タイロッドは、純正エンドが使えるので、とても魅力的な商品といえる。もっとも、私は、スリーファイブのエンドしかストックしていないが。純正エンドは、今、1個1万2,3千円くらいのもよう。GMBや555に頑張って欲しいところ。4駆のBNR34とは共通部品ではないが、FR車ではわりと色々な車種で採用されたエンドらしく(S13やS15で流用している人も多いだろうし)、社外品を含めれば、ドリフト競技がなくならない限り、エンドが入手できなくなるおそれはなさそう。純正エンドは左右共通部品。純正ラックブーツキット左側(48204-AA126)3,700円くらい。止め針金、止めクリップ付属。タイロッド同様、左右で部品番号は違う。