さくや 妖怪伝
2000年の8月に公開されたこの映画は川崎のチネチッタで観ました。例によって、会社で面白くないことがあり、事前に休暇届を出して映画を観に行きました。 何か、この時期に面白くないことがあったのですね。という突っ込みは無しで願います。サラリーマンですから色々とね・・・・。(自分でも書いて驚いたけど、2000年は厄年だったのかも) さて、この映画は特殊メイクアップ界で活躍している原口智生監督の作品です。この監督の作品には「ミカドロイド」という非常にダークな作品がありまして、あまりの暗さについていけなかった思い出があります。でも、今回の作品は時代劇で妖怪物。しかも主人公は美少女。「受け」の要素は詰まっているし、特撮も新しい「ガメラ」シリーズで腕を揮った樋口真治監督だから、かなり期待して観ました。 10点満点中5.5点 画面構成はとてつもなく良いんですよ。 ひとつひとつのエピソードも悪くは無いです。 でも、 ひとつのエピソードが終わって、次のエピソードに移る時に「ぶつっ!!」 と言う音が聞こえてくるくらいに、繋がりが無かったんです。 映画では無くて「仮面の忍者 赤影」みたいにテレビシリーズとして考えれば結構いけたと思うんですけどね。「ぶつっ」と切れてもコマーシャルが入るから全然OKだし。 先にも書きましたが、画面のセンスは抜群です。火を噴く富士山のイメージや、各妖怪及び登場人物達の活き活きとしたキャラクター性はかなり好きです。 ラストで、巨大化した松坂慶子氏が大暴れするシーンの迫力はこの後に観た大作洋画のSFXシーンより何倍もセンスの良さを感じました。 そういった意味で好きなところも多い勿体無い作品だとは思いましたけど、やっぱ映画館出た時には凹みましたね。 そして、口直しに大作を観ようと思って渋谷のパンテオンまで移動したんだけど、ここでかかっていた映画も駄目駄目で、結局ダブルパンチでノックアウトされました。 もう一本の映画については、明日書きます。 さて、何でしょう?(洋画でした) というわけで「悪夢の二本立て(第二回後編)」へ続きます。