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神楽坂下って右に折れてしばらく路地を行きますと
ひっそり佇む質屋の看板がございました。 磨かれたウインドウの奥には生活を押さえ込むような重そうな置時計や 意味ありげで実はろくでもない過去を秘めたネックレス、 挫折して帰る場所もない安物のギターなどが飾られていまして その横の小さな引き戸を開けますと 重圧な質屋の内臓のなか、俯き加減の姿勢から 黒縁眼鏡の質屋主人が窺うようにわたしの顔と服装や靴などを眺めるのでございます。 「で おいくら必要で・・・」 質草を眺めた後の質屋内臓主人の鋭い視線で問いかける声にたじろいではなりません。 「1万2千円」 彼は、私が持ってくる前に磨き上げた高級一眼レフキャメラを押し出し 「1万円がいいとこだな・・」 と誰に言うともなくつぶやくのでございます。 交渉後、1万1千円を財布に収め 神楽坂夕焼けの空の下 行きつけの焼き鳥屋「ほの字」の暖簾をくぐるのであります。 昭和52年 あの夏も暑い日が続き「ホッピー」なる飲み物を飲みつつ 買ったばかりのドフトエフスキーの本など読みながら こんなことしてていいのかしら・・・とふとおもうのでありまして 流れてしまった高級一眼レフと共に幾年の歳月も流れ こんなことしてていいのかしら・・という疑問にやっと答えられる年齢になりましてございます。 よかったのじゃないかしら・・。 あの時の質屋哀愁神楽坂 下がる坂、上る坂、繰返していたのはなぜだったでございましょう・・。 馬鹿だからでしょうね。やっぱり(笑) 相場の道でも幾つかの坂を上り下りするのでしょうが その途中にサラ金屋に立ち寄る事だけはやめようと決心している今日この頃です。(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月18日 19時25分17秒
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