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カテゴリ:自分のこと
新しくなって3日が経った。
この3日間、精神的に参っていたので、もともと家の中は汚いのだが(汗)、今はもっとすごいことになっている。 まず、洗濯物。まる2日間たまるとものすごい量。 そして、外は雨。 がっくり。(>_<) でも、乾燥機フル回転で頑張らなきゃ。 長男のジーパンのすそあげもそのままだし。 これも今日中にやっておこう。 そして、掃除もね。 今年は、本気で大掃除するつもり。 そのためにはいらないものは捨てる。 いると思っていても、たまるばかりで使ってないんだよね。(^_^;) 仕事のことを毎日考えてる。 もちろん生活があるので、やめられない。 週末だから、嫌な人たちに会ってない。 ああ、今週は会って仕事していくんだろうな。 いくら頭きてても、副師長に嫌味のメールをしたことは後悔。 大人げなかった。 反省。 ふと、ひとりの患者さんのことを思い出した。 Kさんというもうすぐ40才になる男の患者さんだった。 末期の胃がんで、わかったときはもう手のほどこしようがなかった。 Kさんは、バリバリのエリート商社マンだった。 入院されたときから「自分が休むと会社が大変なことになる。早く退院しないといけない。」といわれていた。 だから、日経新聞を読み、仕事の資料も欠かさず目を通していた。 手術はしたものの、手が付けられないくらい転移していて何も出来ず、おなかを開けただけでそのまま閉じた。 奥さんは結果を聞かれて、号泣された。 Kさんにはまだ小さい子供さんが2人おられた。 Kさんは手術を終えて、もう早く退院をしたいとはりきっておられた。 「さあ、仕事に復帰して、今までの穴埋めをせんといけん。自分がおらんかったら会社は大変なことになっている。」 しかし、Kさんは日が経つにつれだんだん弱っていった。 手術1日目から読んでいた日経新聞も読まれなくなった。 口数も少なくなり、仕事のことは一切言わなくなった。 そんな時、私が検温のため訪室すると、Kさんは「看護婦さん。」と私を呼び止めた。 「僕はね、会社のために頑張って仕事をしてきた。家族サービスもせず、ひたすら頑張ってきたんだよ。僕がいなければ会社がやっていけなくなるって思っていた。 でもね、僕がいなくても会社はうまくやっている。僕の代わりの人がいたってこと、初めて思い知らされた。 僕だけが会社のためにと思っていたんだけど、会社は僕のことなんか歯車のひとつとしか、見てなかったんだよ。使えなくなったら新しいのと交換するんだよ。 いったい、僕はなんだったんだろうな。 何のために頑張って仕事してきたんだろうな。 そうだったら、もっと家族と過ごしておくんだった。」 そして、最後に一言。 「会社に捨てられた。」 私はそのときの寂しい横顔を忘れることが出来ない。 それをどうしてあの時私にいったのかも解らない。 でも、私はそばでKさんの話を聞いていた。 それから間もなくKさんは意識がなくなり、亡くなられた。 そのときから、 私は病院のために仕事をしているのではないと思うようになった。 もちろん生活のためにしている。 でも、ただそれだけではない。 自分のためにしているんだ。 患者さんによい看護を提供するということは自分に恥じない仕事をするということ。 それが自分っていうこと。 「白衣を着たら、どんなブスでもきれいに見える。」と言われて看護師にでもなってみようかと思って選んだ仕事。 でも、今は完全にこの仕事にはまっている自分がいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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