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赤朽葉家(あかくちばけ)の伝説 桜庭一樹 著
人気の直木賞作家の本です。 この本はたあこいずさんの日記で知りましたが、なぜか家にサイン本まであったので読んでみました。 ●1953年(昭和28年)から現代にかけて、鳥取県西部の旧家である赤朽葉家(あかくちばけ)をめぐる栄枯盛衰のドラマが、三代にわたる女(千里眼の万葉、猛女の毛毬、現代の語り手瞳子)の視点で語り紡がれていくストーリー。 この作品は賛否両論ですけど、昭和30年代生まれの私としては、時代描写がなつかしく、 (時代描写にぶっとんでいる部分はあるものの(苦笑)) その時代に生きるしかない女たち、男たちの生き様を面白く感じました。 (話が現代に近づくにつれ、ライトノベルっぽくなってくるのがおかしいけれど。) 昔はどろどろとした家族の物語がいっぱいころがっていたんだろうな。 家族も多く、死ぬ事も多かった時代には、複雑な人間関係のドラマがあったことでしょう。 伝説のおばあちゃんのお話、最後は急にミステリーになりますが、最初の神話の時代(1953~1975年)の描写が一番衝撃的でした。 家とか村が中心だった時代に、霊能者という能力を見込まれ旧家に嫁がされ、しきたりに従って生きていく万葉。 自分の子供が生まれる時に子供の衝撃の未来を視てしまうというところはつらかったですね。 しかしあんなにはちゃめちゃな子供が沢山いたら苦労が絶えないでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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