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テーマ:短編小説(5)
カテゴリ:創作
混沌の様子はこうだ。 マイクの先端めがけて、わきたての泉ように溢れ出る俺の告発はとどまることを知らず、男性タレントの開いた口や目や鼻や毛の穴に飛沫となって飛散し降り注ぎ、そりかえったその背を後ろから支えんとする苦悶の表情が痛ましいデレクターらしき男の背もまた限界までそりかえり、飛沫から逃げたい一心で反射的に体をよじった男性タレントの体が斜め後ろに跳ね上がり、斜め後方にいた何担当?の男の左顎目掛け男性タレントの側頭がぶち当たり、さらに後方にいるAD?にのしかかり、その後ろ何のスタッフ?、その後ろタイムキーパー?、などなど男だらけが5〜6人、ドミノ倒しのように膝を降りながらバタバタと扇形に広がりつつ路上崩れ落ちていく。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 4, 2024 11:12:36 PM
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