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テーマ:今が旬の話(414)
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確かな事は、お前に対して二つだけ質問が出されるということだ。
おまえの星たちはほとんど出そろったか? おまえは心情を書きつくす事に励んだか? (中略) その次になすべきことは、おそろしいことだが、非常に簡単なことなので、 こうして書いているときもそれが信じられないくらいだ。 恥も外聞もなく腰をおろして、ひとりで書くということだけだ。 (※「おまえの星たちは~励んだか?」までは傍点アリ) なにもこんなつまらぬ分析やべたべたしたことはききたくありませんよ。 だが、わたしはそうじゃない。こうしたべたべたことのひとつひとつが必要なのだ。 (中略) もしわたしがこの文章に筋を通したいと祈っているとすれば、 それを実現してくれるものはこのべたべたしたものなのだ。 J・D・サリンジャー 『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』内の「シーモア ー序章ー」(新潮)より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.27 20:22:27
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